第7回アジア欧州首脳会議が24日と25日の両日、北京で開かれます。中国の劉結一・外相補佐官は14日北京で記者会見し、「首脳会議の準備は既に整っており、会議に出席する首脳の数は史上最多となる。全世界に金融不安が広がる中、経済のグローバル化によるチャレンジに対応し、金融安定を維持することが今回の会議の重要な議題になる」と述べました。
第7回アジア欧州首脳会議は24日に、北京で開幕し、「対話と協力・互恵関係」をテーマにしています。劉結一・外相補佐官は14日の記者会見で、「中国は首脳会議の準備作業を非常に重視している。賓客のもてなしやメディアへのサービス、安全の確保などの準備はすでに整った」と述べ、さらに「現在のところ、38カ国の元首または政府首脳、副首相1カ国、5カ国から外相が出席することを確認している」と語りました。
中国は一貫してアジアとヨーロッパとの協力を積極的に提唱するとともに、積極的に参加し、その協力体制の強化に力を尽くしてきました。1996年にアジア欧州会議が創立されて以来、中国の歴代首相は全ての首脳会議に出席しており、多くの効果的な提案をしてきました。
今回の首脳会議はちょうどアメリカの金融危機が世界に広がっている中で開催されるため、全世界の金融危機に対応する上でいかにアジアとヨーロッパの協力を強化するかが主要な議題の一つになると言えます。
劉外相補佐官は「アジアとヨーロッパ諸国は今回の金融危機に大きな関心を寄せている。各国がこの会議を利用して、踏み込んだ議論を行うことで、危機の解決策を見出すことができると信じている」と強調しました。さらに「今回の会議で、各国が共に努力して、世界金融危機対策などの面でアジアとヨーロッパ、ひいては国際社会の共通の利益に合致する結果を出したいと考えている」と語りました。
各国首脳は、エネルギーや気候変動、食糧安全問題など国際社会が直面している課題を重点的に議論するほか、災害救援の国際協力や国際・地域情勢、アジアとヨーロッパの貿易と投資の持続可能な発展などについても意見を交換することにしています。
従来どおり、今回の首脳会議は、一連の重要な問題におけるアジア欧州会議の加盟国の立場を表明すると共に、今後の協力の方針と重点分野に関する計画を作成することを内容とした議長声明を採択することにしています。会議はまた、持続可能な発展など国際社会が直面している問題について議論し、関連文書を採択する予定です。一連の協力の提案を審議・可決することで、政治と経済、社会・文化という3つの分野における交流と協力を促していくことにしています。
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