ロシアのプーチン首相は29日、「アメリカに端を発した金融危機に対応するため、ロシアは金融システムと国有企業を保護する支援策を講じる」と発表しました。
この日開かれたロシアの2020年までの発展計画に関する会議でプーチン首相は「現在、国際経済と金融市場は厳しい状況に直面しており、アメリカの金融危機はヨーロッパの金融システムに影響を及ぼす可能性が高い。このため、ロシア政府と中央銀行は自国の金融システムを安定させ、国有資産を保護する政策を進める必要がある」と語りました。イタル・タス通信社が伝えました。
なお、金融機関への具体な支援策としては、ロシア中央銀行は国内の主要銀行が金融機関同士の取引によって発生した損失の一部を補償するとともに、商業銀行にも無担保の資金貸付を行います。また、ロシア政府はロシア対外銀行を通じて、500億ドルを金融市場に投入し、これによって、ロシアの銀行および企業はすべて、9月25日までに発生した対外債務の返済に充てる資金の貸し付けを申請できるということです。(翻訳:トウ 徳花)
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