北京オリンピックとパラリンピックに貢献した人々を慰労する式典が、29日北京で開催されました。胡錦涛国家主席は、席上、「北京オリンピックとパラリンピックの開催は、中国国民が世界に対して、文明の進歩に大きく貢献できるということを世界に示している」と強調しました。
29日の式典には、胡錦涛主席、温家宝首相などの国家指導者らが出席しました。胡錦涛主席は、北京オリンピックとパラリンピックが成功裏に開催されたことについて、次のように述べました。
「北京オリンピックとパラリンピックが成功裏に開催されたことは、改革開放30年来、急成長してきた国の総合力によるものである。また、中国各民族の団結と努力、さらには、世界各国の国民と国際社会の支持によるものだ」、胡主席はこのように述べました。
1908年、中国は、初めてオリンピックに参加し、オリンピックを開催する意思を示しました。この夢を実現するため、中国国民は百年という歳月をかけて努力してきました。2008年、オリンピックとパラリンピックがようやく中国、北京の地にやってきました。北京オリンピックとパラリンピックの成功は、中国人に精神的な財産をもたらしました。これについて、胡主席は次のように話しました。
「北京オリンピックとパラリンピックの開催によって、世界の人々が北京に集まり、交流の輪を広げ、理解と友情を深めることができた。世界が、中国をさらに理解し、中国もさらに世界を理解した」、胡主席はこのように語りました。
この日の式典で、貢献者の代表らは、スピーチしました。この中には、ボランティアの代表もいました。北京オリンピックとパラリンピック期間中、ボランティア1700万人が合計2億時間にわたり、選手やメディア関係者に応対しました。これらのボランティアは、北京のイメージキャラクターとなり、世界各国の選手やメディア関係者に高く評価されています。清華大学からのボランティア、梁蘇会さんが、この式典でスピーチをしました。
「北京オリンピックとパラリンピック開催の成功を誇りに思っている。私は、国家水泳センターで、ボランティアをした。パラリンピックの最後の試合が終わった後、ボランティアたちは、一斉にプールに飛び込んですばらしい幕締めを祝った。ここで、私たちは汗をかき、涙を流し、ボランティアとしての勤めを果たし、また夢も実現したのだ」
中国のパラリンピック選手団の袁峰団長は、中国障害者卓球チームのコーチでもあります。彼は、コーチの代表として、スピーチしました。
「今後のトレーニングで、障害者選手の運動の特徴をさらに研究したい。もっと科学的な方法、もっと厳しい訓練、そしてもっと積極的な態度で、障害者選手を指導していく。これにより、障害者選手の競技レベルを高め、障害者のスポーツ事業に尽力していきたい」と袁峰団長は、このように話しました。
特色をもった、高いレベルのオリンピックとパラリンピックを同じく成功させるということは、中国国民と国際社会との約束でした。中国はこの約束を果たしました。国際オリンピック委員会のロゲ会長は、北京オリンピックは、かつてなかったすばらしいオリンピックと評価しています。国際パラリンピック委員会のクレーバン会長も、北京パラリンピックは、もっとも偉大なパラリンピックと称えています。(担当:任春生)
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