国連は9日ニューヨーク本部でテロリズムの被害者に関する国際会議を開きました。この会議には、国連のパン・ギムン事務総長、国連総会のケリム議長および世界各地のテロ被害者代表が参加しました。国連がテロ被害者に関する国際会議を開催するのは初めてで、国連がテロ被害者に大きく注目していることが表れています。
パン・ギムン事務総長は挨拶で、「今回の会議は歴史的意義がある。テロリズムは全人類が直面している脅威であり、国際社会の協力が必要だ」と述べた後、「テロリズムは世界を脅かす。異なる文化、異なる国籍、異なる宗教の人、ひいては全人類を攻撃する。このような状況の下、世界規模でテロ被害者たちの訴えを聞く場が必要だ」と述べました。
これに先立ち、国連総会は2006年に採択された「グローバル・テロ対策戦略」の実行状況を審議し、この戦略に対する支持を改めて表明しました。国連総会のケリム議長は、「テロ被害者たちの不幸およびテロリストの暴行がこの戦略を生み出した。国連の各加盟国はテロ取締りについて共同認識に達し、テロとの戦いを準備している」と述べ、「国連各加盟国は政治政策およびテロの定義の違いから来るいさかいを止め、実質的かつ効果ある措置を取り、テロと戦う準備を行ってきた」と述べました。
2ヶ月前テロリストから救い出されたコロンビア前大統領候補のベタンクール女史はテロ被害者の代表として会議に出席し、自らの体験を述べました。
「テロの被害者になりすべてを失った。法律など通用せず、生命の安全すら保障されない場所で、唯一できたのは自分で戦うことだった。そのパワーは自分を助けようとしてくれている人たちからもらったものだ」と述べました。
パン・ギムン事務総長は、「テロ被害者は心身ともに考えられないほど傷つけられた。しかし彼らは勇敢に生きている。彼らにより関心を寄せるべきだ。この会議を通じて、より多くの国と人々がテロ被害者に支援を提供していくだろう」と述べました。(翻訳:ooeiei)
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