ロシアのメドベージェフ大統領は26日、グルジアの南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を承認する大統領令に署名しました。これに対し、国際社会から懸念や批判の声が上がっています。
メドベージェフ大統領は26日、南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の住民の求めに応えて独立承認に踏み切ったと述べました。その上で、他の国にもこの両地域の独立を承認するよう呼びかけました。
これを受けて、グルジアのサーカシビリ大統領はただちに国家安全保障会議を開き、対応策を検討しました。安全保障会議のロマヤ書記は「ロシアとの関係を長期間にわたって停止することになる」と述べ、グルジアの外務次官も「グルジアの領土を併合しようとする行動だ」と強く批判しました。
国連のパン・ギムン事務総長は26日、「カフカス地域の安定に影響を与える恐れがある」と述べました。
北大西洋条約機構(NATO)のデホープスヘッフェル事務総長も、「独立承認は受け入れられない」と非難しました。
このほか、米、独、英、仏などもロシアの決定に遺憾の意を表しました。(翻訳:鵬)
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