四川大地震が発生してから、8月20日でちょうど100日になりました。19日には、四川省の住民2万人が廃墟となった北川県を訪れ、地震による犠牲者に哀悼の意を表しました。
歴史に永遠に刻まれることになった5月12日午後2時28分、中国西南部の四川省ブン川県でマグニチュード8.0の大地震が発生しました。7万人近くがあっという間に、廃墟と土砂の下敷きになりました。数十万人が負傷し、数百万人が家を失い、中国全土が強い悲しみに包まれました。
それから100日が経ちましたが、日々の支援活動では、数え切れないほど感動的な物語が生まれました。中国の人々は大きな困難を前に、未来に力強く立ち向かう決心を示しています。
地震発生後、胡錦涛国家主席は直ちに、負傷者を早急に救出し、被災地住民の生命の安全を確保するよう指示しました。10万人の中国解放軍が夜を徹して被災地に向かい、救出活動に全力を挙げました。温家宝首相も直ちに被災地入りし、救出活動の陣頭指揮を取りました。
「第1は、人を救出することだ。特に被災状況が深刻な地域、震源地、通信不能になった地域が重点となる。あらゆる方法を尽くして、部隊をこうした地域に送りこむことだ。早ければ早いほどよい。1秒早ければ、1人多く救出できる」と温首相は強調しました。
中国は史上初めて、国民のために5月19日を国家哀悼の日に定めました。天安門広場では半旗が掲げられ、国と民族が人の命の大切さを表すことにしています。
これまでの100日を通じて、世界の中国に対するイメージは改まりました。地震情報を即時に公表、外国人記者への被災地の完全開放、国際救援隊の初めての受け入れなどで、開放的な中国というイメージを世界に伝えることができました。中国政府や軍隊と国民が一致団結して救援活動に取り組んだことも、国際社会から高い評価を受けました。
国連のパン・ギムン事務総長は被災地を視察した際、「被災地を訪問して大きな驚きを感じた。被災状況は悲惨だったが、中国政府と国民が一致団結し、強い決心を示しているのを目の当たりにして、非常に元気付けられた。中国は強じんな一面を見せてくれた」と述べています。
わずか100日の間に、8万人余りが廃墟の中から救出され、延べ360万人余りの負傷者が治療を受けました。道路や通信、給水、給電もほぼ回復しました。衛生や被災者の住宅問題も基本的に解決されました。
しかし、復興までには長期的な努力が必要であり、中国政府と社会の今後数年間の重要な課題となっています。喜ぶべきことは、災害を通じて中国社会が次第に成熟し、人々が必ずあらゆる困難を乗り越え、美しい明日を作るだろうということです。
四川大地震発生100日は、亡くなった人々を追悼するためだけではなく、中国人が未来に立ち向かう決心を示すものでもあります。
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