中国民政省は25日、北京で記者会見を開き、四川大地震発生後の世界各国からの救援状況を内外のメディアに紹介しました。その中で民政省救援局の王振耀局長は、「被災地では再建作業が全面的に展開されており、民政省は今後、復興状況、それに義捐金と救援物資の使用状況を常に公開していく」と述べました。
25日の記者会見で、まず、王振耀局長は、義捐金の金額と救援物資の数について、「7月24日までに、170余りの国や地域、そして数十の国際機関などから合わせて31億3700万元の寄付金や救援物資が中国政府に寄せられている。また、11カ国からの4つの救援チームと9つの医療チームが被災地に派遣され、多くの慈善団体とボランティアもこの救援活動に参加した」と述べました。
地震被災地への海外からの救援は、新中国成立以来、中国政府が受け入れたものとしては最も規模が大きいもので、その特徴について王振耀局長は、「一つは、国際社会の対応は迅速で、救援規模が大きいことである。二つ目は、国際的な支援が全面的で多様であること。つまり国際社会は、被災地に20億元余りの資金を寄付したほか、10億元相当の救援機械や医療機器、それに生活物資などを送っている。三つ目は、その救援活動が立体化していることだ」と語りました。
各国からの国際救援チームの派遣では、日本の国際緊急援助隊が被災地に入った最初の国際救援チームとして中国メディアの注目を集めました。それに日本政府も、被災地の復興に継続的に関心を寄せています。これについて王振耀局長は、「日本の政府や国民が中国の地震被災地に多大な支援を送ってくれたことに非常に感謝している。最近、日本政府は、被災地の復興をよりよく支援するため、現地に専門家を派遣している」と話しました。
また王振耀局長によりますと、中国と長い間友好関係を保っているロシアも、今回の救援活動で技術支援を行ったほか、地震後の子供たちの心のケアのため、これら子供たちをロシアに招きました。これについて王振耀局長は、「被災地の一部の子供は今、ロシアで療養している。ロシアの被災地に対するこのような全面的な支援に、中国の国民は非常に感動している」と語っています。
国際社会から寄せられた救援資金や物資の配分と利用は、メディアから注目されていますが、これについて王局長は、「我々は、海外からの支援については義捐証書を提供者に渡した上で、資金や物資の利用先を説明しており、今後もこれを方針として努力していく」と語りました。
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