中国四川大地震が発生して、2カ月余り経ちましたが、被災地の復興活動は全面的に展開されています。14日に開かれた震災復興に関するシンポジウムで、中国の高官は、「中国は、国際社会が被災地の復興支援に参加することを歓迎する」と表明しました。
5月12日、中国の四川省で、マグニチュード8.0の大地震が発生しました。地震による犠牲者の数はこれまでに7万人近くに達し、なおも1万人余りが行方不明で、被災面積は10万平方キロを超えています。1949年新中国が成立して以来、この地震は、破壊力が最も強く、範囲が最も広く、被災状況が最も深刻なものでした。震災後の復興活動も大きな困難に直面しており、巨額な資金が必要なほか、海外の先進技術と経験を導入することが急務となっています。
このため、14日、中国政府と国連中国駐在機構は北京で、震災後の復興に関するシンポジウムを開きました。シンポジウムでは、国際的に有名な専門家や学者を招き、復興に関する国際経験、復興活動における持続可能な要素、地元の経済と公共サービスの回復などについて意見交換しました。
イギリス国際開発省の専門家、ジョン・リー氏は、中国政府が救助・救援活動で払った努力を高く評価し、さらに「他の発展途上国と比べ、中国政府は救助活動を速やかに展開し、救援活動や復興への取り組みも非常に速いものである。これは、中国政府の政治的責任感と救援の決意の大きさを表した」と述べました。
今回のシンポジウムはまた、四川、甘粛と陝西省の政府関係者を招きました。陝西省商務局の黄緒林氏は席上、「陝西省は現在、震災後の復興計画を立てている。今回のシンポジウムは、震災後の復興活動の面で、国際的に有名な専門家と学者を招いた。海外でのよい経験を学ぶことは、私たちの復興計画作りや実施にとって意義がある」と語りました。
地震発生後の25日目、中国国務院は『四川大地震発生後の復興条例』を発表し、また、『国家四川大地震発生後の復興活動実施方案』などの具体的な方案を打ち出しました。
中国の仇鴻商務相補佐は会議の席上、「中国政府と人民は、復興活動を行うことに努力していく。同時に、国際社会の支援を歓迎する。特に、能力向上、復興のための融資、公共管理システムの再建などの分野での経験を紹介してもらうとともに、中国の復興活動により多くの支援と助言をしてもらいたい」と述べました。
これに先立ち、温家宝首相はアメリカの代表団と会見した際、「中国政府は救援活動の中で、人を重視し、情報などで開放的になる原則を終始堅持した。中国は、全国を挙げて、被災地の復興活動に努めていくと同時に、国際社会からの支援を希望する」と表明しました。
(翻訳:洋)
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