WTO・世界貿易機関のキース・ロックウェル報道官は25日、「WTOの閣僚会議はこの日の午後、喜ばしい進展を見せた。しかし、意見の食い違いが尚も存在しているため、30余りの主要加盟国の代表は来週また交渉を行う」と述べました。
キース・ロックウェル報道官は、「現在、交渉に参加するほとんどの加盟国は、交渉の基盤となる妥協方案に不満を抱いているものの、方案を拒否する加盟国はなく、各方面は均衡を保つ一括協定について最終的に合意する必要があると見ている」と述べました。
いまの行き詰まった状況を改めるため、WTOのミラー事務局長が25日、新しいドーハ交渉の協議草案を提出しました。この草案は前協定の農業に関する一部の条項を修正し、アメリカが確約した150億ドルの農業補償金の上限を145億に下げることや、EU・欧州連合の農業補償金を80%減少することを要求しています。また、発展途上にある加盟国の農業に対しては一連の保護措置を講じました。そして多数の加盟国はこの草案を積極的に評価すると共に、交渉はより長い時間がかかると見ています。(翻訳:董)
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