WTO・世界貿易機関は15日、2008年度の『世界貿易報告』を発表し、「国際貿易の発展は、全世界の人類により大きな繁栄をもたらしたほか、国際関係の安定を促した」と述べました。
報告では、「国際貿易は、多くの国々の生産効率を向上させ、新しい知識と技術の普及にプラスとなる。消費者もより多くの選択肢を得られるようになった」とした一方で、「国際貿易によるメリットは、社会の全ての階層をカバーしていない。技術変革や保護貿易主義およびインフラ施設の状況などが原因で、貿易自由化プロセスの推進は不平等な現象を効果的に削減できなかった」と指摘しました。
また、報告は、「WTOのドーハラウンド交渉を含む国際協力は、貿易による収益を平等に分配することに有利である」としています。(翻訳:洋)
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