四川大地震発生後、中国の各レベル政府は、救援のための資金と物資を緊急調達し、社会各界も、被災地に義捐金と救援物資を寄付しています。中国の関係高官は23日、「監督・審査部門によると、これらの資金や物資の管理・使用状況は良好で、大きな問題はなかった」と明らかにしました。
統計によりますと、23日までに、中国の各レベルの財政部門が、534億元相当の救援資金や物資を投入したほか、内外から寄せられた義捐金や救援物資は525億元相当に達したということです。これらの救援資金や物資の管理・使用について、中国の姜力副民政相は「中央の救援資金は、財政省と民政省が拠出し、国家会計審査署の記録に残される。被災地の財政・民政部門はこれを速やかに分配する。義捐金を受け取る場合の手続きと帳簿管理も強化し、寄付した人には財政部門の領収書を手渡す。さらに、義捐金の分配先については、寄付した人の意向に従う。救援物資の買い付けについては、民政省は財政省と共に、緊急買い付けプログラムをスタートさせ、関連の基準に基づいて、救援物資を購入する。また、被災状況や需要に応じて、救援物資を分配する。救援物資を速やかに調達し、地元住民の衣食住問題を解決する」と述べました。
また、社会からの監督を強化するため、民政省は毎日、メディアを通じて、救援資金や物資の統計データおよびその使用状況に関する情報を発表しています。このほか、中国の監督検査・会計審査部門は、救援資金や物資の受け取り状況ならびに使用状況に対し監督検査を行っています。
さらに、中央政府も救援資金や物資に対する監督管理を行っているほか、被災地の地元政府も関連の管理規定を制定しています。これについて、四川省北川県震災救援指揮部物資グループの責任者周鳴さんは「物資グループでは監督管理の責任を果たすため、北川県人民代表大会の副主任をグループに招いたほか、現場にボランティア一人を配置した。このボランティアは個人経営者だが、物資の分配状況の監督を担当してくれている」と述べました。
また、国家会計審査署の劉家義審査長は、「監督検査と会計審査の結果から見れば、救援資金や物資の使用状況は、全体的に良好だ」と述べた上で、さらに「救援資金や物資の管理は全体的に、規範化されている。分配も公平であり、資金の調達や使用も国の法律と関連規定に基づいて行われた。これと同時に、これらの物資に対する会計審査と監督も、非常に効果的に行われた。大きな問題はなかった」と語りました。
このほど、中国の温家宝首相は、震災救援資金や物資の使用に対する監督管理の強化に関する会議を主宰しました。会議では、中国の監督検査・会計審査部門が、救援資金や物資の分配ならびに使用に対する追跡検査を行い、その結果を定期的に発表することを決めました。(翻訳:洋)
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