WTO・世界貿易機関の紛争解決担当グループは15日、ジュネーブでアメリカとヨーロッパの航空製造業の補助金騒ぎについて改めて公聴会を行いました。
アメリカボーイング社とEU・欧州連合のエアバス社はいずれも、相手が不法な補助金を提供することはWTOの規定に違反すると提訴しています。アメリカ側はエアバス社がEUから得た数千億ユーロの補助金を利用して、大型航空機市場のシェアを奪い続けているため、2007年の取引総数はボーイング社を上回っていると非難しました。一方でエアバス社もボーイング社のやり方を非難しています。
今回の公聴会の後、WTOの紛争解決を担当するグループは今年4月に採決を出します。しかし、アメリカ側は「双方が和解する可能性は少ない」と明らかにしています。(01/16 翻訳:Yin)
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