WTO・世界貿易機関のパスカル・ラミー事務局長は21日にガーナで開催された第12回国連貿易開発会議で、「世界経済は多くのチャレンジを迎えているが、世界的な問題はグローバル化した解決策を必要としている」との見解を示しました。
ラミー事務局長はその際、「いま、世界は一連の経済の不安定問題を抱え、食糧とエネルギー価格の継続的な上昇、貿易保護主義と地方主義の勢力増強などを迎えている。このほか、気候の変動、エネルギーの消耗、伝染病、それに地域的な衝突など多くの問題は世界経済の発展に悪影響を及ぼしている」と述べました。
ラミー事務局長はまた、「これらはすべて世界的な問題であり、それにはグローバル化した解決策が必要だ。これまでの多角的システムはこれらの問題を完全に解決することはできない。もし、各国がこれまでの『ゲームルール』を変えない限り、地縁政治、金融、環境と貿易の問題をより効果的に協議することはできない」としています。
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