中国人民解放軍海軍の招請に応じて、日本の海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が24日、広東省の湛江市に到着し、五日間にわたって中国を訪問します。24日午後、日本海上自衛隊の訪問を歓迎する式典が中国海軍の基地で行われました。
24日午後3時、中国海軍の音楽隊の演奏に迎えられ、海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が入港しました。今回来訪したのは、指揮官を務める第4護衛隊群の徳丸伸一司令をはじめとする士官あわせて240名です。「さざなみ」は、去年11月末、中国海軍のミサイル駆逐艦「深セン」の日本訪問に続き、防衛交流の一環として中国をはじめて訪れました。
歓迎式典で、中国海軍の蘇士亮中将は歓迎の言葉を述べました。
「今回の日本海上自衛隊の来訪は、両国の指導者の共通認識の元で実現した友好訪問です。これをきっかけに両国の関係をさらに発展させ、相互信頼関係を強め、両国の戦略的互恵関係をさらに強化させたいと思います。」
蘇中将はまた、「両国の防衛交流を着実に行い、友好の種を撒き、平和のメッセージを後世に伝え、中日両国の子々孫々にわたる友好のために共に努力していきたい」と語りました。
歓迎式典には、日本の宮本雄二中国駐在大使が出席し、蘇中将の言葉に賛同の意を表しました。
「今般の艦船の相互訪問を機に、日本自衛隊と中国人民解放軍との間の防衛交流が深化拡大され、相互理解、相互信頼が増進され、戦略的互恵関係の増進に大きく貢献されることを祈念します。」
また、式典では、「さざなみ」の指揮官を務める第4護衛隊群の徳丸伸一司令が中国語で挨拶しました。
徳丸司令は、四川大地震の被災者に深い見舞いの意を表し、次のように語りました。
「日本も皆さんの復興のお手伝いをしたいと思い、お見舞いの品を持ってきました。中国の友人たちが一日も早く被害を復旧することを祈念します。」
「さざなみ」は、四川大地震の被災者へのお見舞いとして毛布300枚、2,600人分の非常食、バンソウコウ1万箱、マスク1,500枚などを搭載し、入港しました。これらの救援物資は近いうちに、四川省の成都に運ばれることになっています。
四川大地震への日本からの支援に対して、中国海軍の蘇士亮中将は感謝の言葉を述べました。
「地震が発生してから、日本から多大な支援を受けました。日本は一番早く国際緊急救助隊及び医療チームを中国の被災地に派遣し、救助活動に参加しました。これは中日友好の証です。」
5日間の滞在中、日本の海上自衛隊は中国の海軍と艦船の相互見学を行うほか、通信訓練など初めての共同訓練を行い、さらに交歓会、災害救助に関する交流会などを行うことにしています。「さざなみ」は、湛江市の一般市民にも公開することになっています。(翻訳:閣)
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