今月12日、中国四川省ブンセン県で大地震が発生しました。被災地は四川省、甘粛省、陝西省などにまたがり、死者の数は全国で3万2000人、負傷者の数は22万人を超えました。全国の犠牲者の哀悼の意を表すため、中国政府は今日(19日)から21日までの3日間を『全国哀悼の日』と定めました。『哀悼の日』の3日間、北京オリンピックの聖火リレーが一時中止となるほか。全国及び海外駐在機構では半旗を掲げ、哀悼の意を表します。また、公共の娯楽活動も禁止されるということです。
今朝(19日)4時58分、北京の天安門広場で国旗掲揚式が行われました。国歌が流れる中、哀悼の意を表す半旗が掲げられました。
夜明け前から、数千人の市民が広場に集まり、国旗掲揚を見守りました。掲揚式が終わった後、北京市民の田光輝さん・田桑珊さん親子が北京放送のインタビューに応じてくれました。
娘:「犠牲者の中には私と同じような子供もいるそうです。多くの子供が瓦礫の下に埋もれてしまったなんて、本当に悲しくなります」
父:「私もたいへん悲しいですが、大災難に直面し、全国がかつて無いほど団結していることも実感しています」
天安門広場の国旗掲揚式には地方の人々も多くに参加しました。出張のため深セン市からきたという羅文琴さんは「被災地は全国民の支援の下で必ず復興できると信じている」とした上で「災害が発生したという事実は変えることができませんが、こんなに多くの人々が被災地の人々を応援しています。四川省のみなさん、頑張れ、故郷の復興も頑張ってほしいです」と話しました。
公務員の頓世新さんは掲揚式が終わった後もその場を離れず、国旗の前に数分間佇んでいました。頓さんは「この災害はたいへん不幸なことです。『全国哀悼の日』を定め、半旗を掲げることで、国民の哀悼の意を表すことができます。また、政府が国民の生命を尊重していることの表れだと思います」とした上で 「今回の件は全国人民にとって非常に良い教育になりました。『全国哀悼の日』を定めたことは人民の力と人類の栄光の表れです」と語ってくれました。
アメリカからの留学生・ジョー・ビキルさんも掲揚式に参加しました。
「多くの犠牲者が出たと聞いて大変悲しいです。災害の発生は避けることができません。今回中国の対応はとても素晴らしいと思います」 と語ってくれました。
中国外務省や海外駐在の大使館などでも哀悼の意を表すため、半旗を掲げ、弔問の記帳を受付ています。中国外務省にはおよそ60数カ国の中国駐在大使が弔問に訪れました。
続いて、劉秩よう記者の現場インタビューをお聞きください 。
「午前9時半から60数カ国の中国駐在大使が外務省に設けられた祭壇に弔問に訪れ、四川大地震の犠牲者を哀悼しました。最初に弔問に訪れたコートジボワール中国駐在大使は「中国とコートジボワールは友好関係にあります。コートジボワール国民を代表し、中国人民に哀悼の意を表します」と述べました。
また、日本の宮本雄二中国駐在大使は「日本救援チームは生存者の捜査に全力を尽くしています。今後も、日本政府は中国政府と連携し被災地の復興活動に尽力します」と語りました。
このほか、地震が発生した時刻の午後14時28分、四川大地震の犠牲者を哀悼するため、全国で黙悼が捧げられました。自動車はクラクションを、汽車や船舶は汽笛を鳴らしました。
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