中国チベット学研究センター歴史研究所の張雲研究員は、このほど、「チベットの伝統文化は、中国の優れた伝統文化の一部分であり、参考になる経験や知識が豊富だ。それを絶えず充実させていく必要がある」と述べました。

　また、張雲研究員は、「長い歴史の中で、チベットの伝統文化は実り豊かなものとなった。チベット医学、天文学などは、著しい成果を収めているし、千年以上前の寺院や宮殿なども、その優れた文化の一部である」と述べました。

　チベット文化の発展は、この地域が文化の受容に関して開放的な姿勢を保ってきたのが主な要因です。張雲研究員は、「たとえば、およそ千年前、当時のチベットは内陸のほか、西側のペルシア、アラビアおよびインドの医学を積極的に吸収した。これが、チベット医学の発展を支えた」と、例を挙げました。さらに、張研究員は今後も、その優れた伝統文化の研究を重ねていく必要があると指摘しています。（翻訳　朱丹陽）