中国国内でのオリンピック聖火リレーは2日、最初の都市香港で盛大に行われ、沿道に集まった市民は数十万人に上りました。
リレーは10時ごろ始まりましたが、市民たちはすでに8時ごろから沿道にやってきました。
尖沙咀(チムサーチョイ)の香港文化センターで行われたスタート式典で、曽蔭権(ドナルド・ツアン)行政長官は「香港は中国で最初のリレー都市として、これ以上ない名誉を感じる。香港を皮切りに、オリンピック聖火は中国全土を踏破する」と述べました。
10時半ごろ、アトランタ五輪で香港初の金メダルを獲得したヨット競技の李麗珊選手が最初のランナーとしてスタートしました。
香港は北京オリンピックの分会場として馬術競技が行われる予定です。
また、国内リレーの最初の都市として700万人にのぼる香港の市民たちが聖火の到来を待ち焦がれていました。民間団体は市民全体の聖火歓迎活動を行っています。
これについて、香港芸能人協会の名誉会長で著名な俳優である曽志偉(エリック・ツァン)さんは「香港は特別な土地で国際的な大都市である。ここには多くの外国人が事業を営み、生活をしている。これらの人たちは祖国復帰した1国2制度の下での香港はどうなったのか、北京オリンピックに対し、どういう思いを持っているのか興味をもっている。そこで、われわれは北京オリンピックを支持して興奮している様子を皆に示し、また、われわれの行列に参加して一緒に支持をしてくれるよう外国人たちに呼びかけている」と語りました。
観光で香港を訪れているカナダ人のアンジェラ・ローレンスさんは「素晴らしいことだ。オリンピックの聖火リレーを目に出来たことは人生の素晴らしい1ページだ」と語りました。
香港での聖火リレーはランナーが119人で、26キロのコースで行われます。
聖火は文化センターから、青馬(チンマー)大橋、沙田(シャティン)競馬場、星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)、ビクトリア湾、立法会ビル、コンベンションセンター、金紫荊広場などの名所をめぐり、また、竜船に乗せて城門河を渡り、スターフェリーに乗ってビクトリア湾を縦断しました。
午後5時ごろ、スタートからおよろ6時間半のリレーを経て、最終走者で自転車競技の黄金宝さんが金紫荊広場の聖火台に点火しました。
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