北京五輪の聖火は4月30日、海外での数十日間にわたるリレーを経て、香港に到着しました。聖火が香港に来たのは、1964年の東京五輪以来、44年ぶりのことです。
この日、香港特別行政区政府は尖沙嘴(チムサアチョイ)文化センターで盛大な聖火を迎える式典を主催しました。香港の唐英年(Henty Tang)政務長官はその挨拶で、「700万人の香港市民を代表して、3月24日オリンピアから五輪の聖火と共に世界五つの洲の19都市を走ってきたスタッフの皆さんに、『ご苦労様、お帰りなさい』と言わせてください」と述べました。
香港スポーツ協会、香港五輪委員会の霍震霆(Timothy Fok)会長は、聖火が北京五輪の開幕100日前という節目の日に香港に到着したことに感激して、次のように話しています。「聖火がぺきん五輪開幕の100日前に香港に到着したことは香港市民の五輪参加の熱意を呼び起こすに違いない。五輪精神は聖火リレーと共に、香港の各家庭、市民一人一人の心にまで伝わることを信じている」。
このような香港市民の五輪への情熱に対して、北京五輪組織委員会の楊樹安執行副主席は「五輪聖火を同じ五輪共催都市の香港へ持ち込むことに誇りを持っている」と述べました。
式典では、また、聖火の香港到着と北京五輪開幕100日前を記念するために作った北京五輪の聖火のモニュメントの除幕式も行い、会場の雰囲気をさらに盛り上げました。
香港はまもなくスタートする五輪聖火国内リレーの最初の都市です。また、香港にとっては、1964年の東京五輪以来二回目の五輪聖火リレーでもあります。香港のフェニックステレビの名キャスター、呉小莉(サリー・ウ)さんは今回のリレーランナーに選ばれたことについて、「香港で長く仕事をして、今回香港市民の代表として五輪のリレーランナーになることは光栄であり、嬉しい限りだ。世界中の中国人をつなぐマスコミに従業する者にとって、ジャーナリストとして五輪大会を報道するだけではなく、自ら参加できることは得がたいチャンスだと思う」と話しました。
リレーランナーだけでなく、香港市民もまもなく行われる聖火リレーや8月に開かれる北京五輪大会に期待を託しています。
何さんの話:「必ずリレーを見に行く。また、ほかの市民と共にこの日を祝う。」
陳さんの話:「今年8月、北京での五輪大会が成功にすることを信じている。また、これを機に中国のスポーツ事業の更なる発展を期待している」
香港での聖火リレーは5月2日午前10時に、式典が行われた九龍(ガウロン)地区の香港文化センターを出発し、およそ8時間後に湾仔(ワンジャイ)地区のゴールデン・バウヒニア広場にゴールします。 (翻訳:東)
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