北京オリンピックの聖火リレーは27日、韓国の首都ソウルで行われます。
1988年のオリンピックはソウルで行われたことから、韓国の人々はオリンピックの聖火リレーに、特別な感情を持っており、今回の北京オリンピック聖火リレーがソウルで成功することを願い、北京オリンピックに多くの期待を持っています。
韓国SKグループのサラリーマンイムさんは、ソウルオリンピック開催から20年後に、アジアの他の国でオリンピックが開催され、オリンピック聖火リレーが行われることを喜んでいます。イムさんは、「北京オリンピックの聖火リレーが分裂の状態にある朝鮮半島で行われることには特別な意義がある」と考え、次のように語りました。
「ソウルオリンピック開催の20年後に、北京オリンピックの聖火リレーがまもなく韓国で行われるが、これを非常に喜んでいる。私は聖火リレーの成功を希望する。聖火はソウルからピョンヤンへ行くが、聖火リレーは朝鮮半島の南北をつなげる絆となる。北京オリンピックが成功裡に行なわれることを確信する。私は韓国人として、北京オリンピックがアジアの団結と繁栄を促進する盛大なイベントになることを期待する」
また、ソウルのある若い市民は、「オリンピック聖火の到来は非常に光栄だと思う。ソウルでの聖火リレーは調和の取れる旅になることを期待する」として、次のように語りました。
「北京オリンピックの聖火リレーは他の国で行われた後、まもなくソウルに到着する。中国はオリンピック開催のため多く準備をした。韓国と中国は隣国であり、私は北京オリンピックが成功裡に開催されることを希望する」
ソウルオリンピック記念館で、見学中の女性教師は記者に対し、「韓国はソウルオリンピックの開催を通じて、大きな発展を遂げた。オリンピックは韓国の経済発展を促進し、市民の生活レベルも向上した。韓国人はこれに誇りをもっている。オリンピックは国民の団結をも促進した。韓国と中国は同じアジアの国であり、私は北京オリンピック開催の成功を願うと共に、韓国の選手が北京オリンピックでよい成績を収めることを希望する。チャンスがあれば、私は北京オリンピックを観戦したい」
インタビューを受けた韓国の人々には共通の願いがあります。つまり、北京でオリンピックを観戦し、韓国選手を応援したいものです。また、一人の若者は、「現在、我々はますますスポーツに関心を持つようになった。北京オリンピックで韓国はスポーツ強国のイメージを再現することを期待する。チャンスがあれば、家族と一緒に北京で韓国選手を応援したい」と語りました。
この若者の話はオリンピックに対する韓国国民の情熱を表しています。重量挙げの選手だった韓国慶熙大学体育学科のキム教授は、「私はオリンピックを政治と絡めることに反対する。オリンピックはスポーツの競技で、政治の問題はオリンピックの焦点になるべきではない。チベット問題は中国の内政である。現在、北京はオリンピック開催の環境と関連施設を備えた。北京オリンピックが成功を収めることを確信する」と語りました。
|