北京オリンピックの聖火リレーが17日、11番目の都市となるインドの首都・ニューデリーで行われ、無事に終了しました。当日、聖火リレーには47人の選手を含む70人のランナーが参加しました。
妨害行為を懸念し、地元では厳しい治安警備が敷かれましたが、ニューデリーの市民は聖火リレーを歓迎ムードで迎えました。コース沿道で観客達が旗やプラカードを掲げたり歓声を挙げたりして北京オリンピックを祝福しました。
リレー終了後の式典で、インド・オリンピック委員会のカルマディ委員長は、すべての参加者が情熱を持ってリレーを成功させたことを高く評価し、聖火ランナー達の貢献に感謝の意を示しました。カルマディ委員長は、「私は今日、聖火リレーに参加した聖火ランナーたちに心から感謝する。彼らはスポーツ精神にのっとり、オリンピックのための任務を果たした。また、警備が厳しかったことで沿道の方々に迷惑を掛けてしまったことに対し、詫び申し上げる」と述べました。
また、当日はインド、オリンピック委員会のランディール秘書長も聖火リレーの成功を評価しました。ランディール秘書長は「多くの人は現場で聖火リレーを見ることができないが、テレビ中継を通じてその雰囲気を楽しむことができるだろう」とした上で、「北京オリンピックは単にスポーツ精神を謳うだけでなく、中国人と世界の人々が理解し合い、学び合うチャンスを与えてくれる」と述べました。
聖火リレーに参加したインド人選手・アジミールさんはインタビューに応じ、「この活動に参加できたことに誇りを感じている」とした上で、「私個人が非常に誇りに思っていると同時に、インドも非常に誇りに思っております。ニューデリーにとっても非常に嬉しいことです。ご覧の通り荘厳で偉大な活動です」
また、同じく聖火リレーに参加した、インドのギル・スポーツ相もインドのメダル獲得への夢についてユーモア溢れるコメントをしました。
「われわれはすべての金メダルを獲得したいと思っている。中国にも一個たりとも譲りたくはないが、正直に言えば、この目標を実現できるかどうかは自信がない。しかし、中国の選手たちは順調に準備していると思う」
インド側が聖火リレーのために行った努力について、北京オリンピック組織委員会の蒋効愚副委員長は式典で「ニューデリーの美しい風景や素晴らしい組織機能、それにニューデリー市民の聖火リレーへの情熱と中国国民への友好など、私たちに深い印象を残した」とした上で、インドの国民たちがオリンピック観戦のため北京を訪れることに歓迎の意を表しました。
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