中国とモロッコの企業家が参加するシンポジウムが現地時間の27日午前、モロッコのカサブランカで開かれました。モロッコを公式訪問している中国共産党中央政治局の李長春常務委員がこのシンポジウムに出席し、講演を行いました。
今年は中国とモロッコの国交樹立50周年にあたります。27日午前、300人以上の中国とモロッコの企業家は一堂に会してシンポジウムを開き、中国とモロッコ、それに中国とアフリカとの経済協力と貿易の発展について協議しました。これに参加した中国共産党中央政治局の李長春常務委員はその講演で、これまでの50年、中国とモロッコは各分野の互恵協力を推し進めてきたと述べたあと、「中国とモロッコの互恵協力は中国とアフリカとの新しい型の戦略パートナーシップでは重要な一部分である。2006年、中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットの席上、胡錦涛国家主席は、中国とアフリカ間でより広い分野とより高いレベルで実務的な協力を行うことについての8つの提案を行った。この1年、中国とアフリカはともに努力し、この8つの提案は確実に実施されている」と語りました。
中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットの後、双方の互恵協力は著しく発展し、喜ばしい成果を遂げました。例えば、2007年、中国とアフリカの貿易額は730億ドルを突破し、2006年より30%増え、中国と世界各大洲との貿易ではトップを占めています。また、アフリカに提供する年度援助金もすべて計画通りに送られています。これについて李長春常務委員は、「今回訪問は胡錦涛国家主席とアフリカ諸国の指導者が達した共通認識事項を確実に実施するためだ」とした上で、「今回、モロッコを含むアフリカ四ヶ国訪問は、中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットの成果をさらに拡大させ、中国とアフリカ諸国との伝統的な友情を深め、中国とアフリカの人々に恩恵をもたらすためだ」と語りました。
李長春常務委員はまた、「新しい世紀に入ってから、中国とアフリカは自らの発展や、南南協力の実現、発展途上国の発展などという共通の使命を背負っている。中国は発展で成果を上げたものの、多くの困難やチャレンジに直面している」と述べ、中国とアフリカとの協力強化に関する四つの提案を行いました。この四つの提案とは、「第一に、ハイレベルの相互訪問を続け、政治的な相互信頼を絶えず深めること。第二は、政府の指導力を強め、よりよい政策環境を作って企業界間の人的交流や情報交換を促すこと。第三は、双方の貿易構造の健全化を図り、貿易規模を拡大し、2010年までに双方の貿易額を1000億ドル以上にして、金融、電信など分野の協力を増やすこと。第四は、就職を促し、国民の生計を良くし、人材育成や環境保護に力を入れ、それぞれ地元の住民に確実な恩恵をもたらすことだ」と語りました。
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