ニューヨークの国連本部で現地時間の26日、中国とアフリカ48カ国の外相や国連駐在大使が出席する政治協議が開催されました。
協議では中国の楊潔チ外相とエジプトのアブルゲイト外相が共同議長を務めました。
楊潔チ外相は「中国アフリカ協力フォーラム北京サミットで採択された『北京宣言』と『行動計画』が着実に実施されている。
中国はアフリカと共に、戦略的対話を行い、新しい共通認識と原動力を形成し、国際問題での意思疎通と足並み調整を強め、途上国の正当な権益を守っていく」と述べました。
アブルゲイト外相は「中国アフリカ協力フォーラムは途上国間の南南協力で独特な形である。これは国民の利益だけでなく、世界の貧困解消と開発促進にとってもプラスとなる」と語りました。
アフリカ諸国の外相や国連駐在大使は「中国とアフリカの協力は平等互恵と相互尊重に基づいた新しい協力として、途上国のグローバリゼーション対応で有意義である」と述べています。
去年11月に開催された中国アフリカ協力フォーラム北京サミットは分野別に2009年までの協力計画を制定しました。
それ以来、中国政府要人のアフリカ訪問が頻繁に行われ、アフリカ諸国でもハイレベルの協力調整メカニズムが構築されており、協力は著しく進展しています。
中国はアフリカ問題の解決でAU・アフリカ連合の主導的地位を支持し、スーダンやソマリアで展開されているAUの平和維持活動を支援しています。
また、ダルフール紛争の解決に今年5月アフリカ問題特使を任命し、アフリカで展開されている国連の平和維持活動7件のミッションに軍事要員1300人を派遣しています。
今年上半期、アフリカへの中国企業による直接投資は5億ドルに達し、中国企業のアフリカ進出を助成するため、政府は中国アフリカ開発基金を設けています。
今年7月から、中国はアフリカの後発開発途上国26カ国からの輸入品454品目に対するゼロ関税を実施しています。
また、今年7月までに中国とアフリカの輸出入額がおよそ400億ドルにのぼり、去年の同じ時期より30%増えました。
さらに、中国とアフリカ間の航空直行便は4本に増えています。
中国政府はアフリカ45カ国に新規援助を約束し、9カ国と優遇借款の枠組み協定を調印しました。
さらに、1国にバイヤーズ・クレジットを供与し、重債務貧困国33カ国および後発開発途上国23カ国と債務免除に関する議定書を締結しました。
そして、アフリカ諸国からの研修生5000人の養成、医療チームと青年ボランティアの大量派遣などを実施し、さらに今年5月にはナイジェリアの通信衛星を打ち上げました。
アフリカ諸国を含めた国際社会の支持により、中国は世界動物保健機関に加盟し、世界保健機関の第60回会議と今回の国連総会で台湾当局による加盟申請を却下しました。
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