ロシアの大統領選挙は2日行われました。
夜9時、中央選挙管理委員会が最初の開票結果を発表し、与党「統一ロシア」の候補で現職のメドベージェフ第1副首相の圧勝が確実となっています。
それによりますと、得票率でメドベージェフ第1副首相は69.43%、共産党のジュガーノフ委員長は19.81%、また、自民党のジリノフスキー党首と民主党のボグダノフ党首はそれぞれ2.78%と1.5%にとどまりました。
有権者の投票率は67%だったということです。
メドベージェフ第1副首相の選挙対策委員会筋は「開票結果が有権者の期待を反映した。これは経済社会分野で第1副首相と大統領が共に努力した成果である」と述べました。
今回の大統領選挙はロシアの将来にかかわっており、国際社会から注目を集めています。
これまでの8年間、プーチン大統領の指導でロシアは政情が安定し、経済は持続的な高度成長を実現し、世界のトップ10にランクされ、国際社会における地位が維持されています。
国民は「プーチン路線」の恩恵を実感しており、この路線の継続を期待しています。
選挙綱領について、メドベージェフ第1副首相は「プーチン大統領の路線を維持し、創造立国の道を行き、経済力における世界上位5カ国を目指し、国民の生活レベルを向上させ、国家の主権と安全を守る」と明言しました。
経済学者は「ロシア経済の成長維持で次期大統領としてインフレ抑制が第1の急務となっている。去年、ロシアのインフレ率は11.9%にのぼり、予測の8%を大きく上回った。また、原油と天然ガスへの依存を減少させ、産業の多様性を推進していかなければならない。ロシアの財政は原油と天然ガスの輸出に依存しているが、世界経済が減速すれば、原油価格が下落し、ロシア経済に大きな影響を及ぼすと懸念されている。さらに、ロシア政府は2011年に、原油と電気の価格を国際水準に高めようとしており、国民からの不満を招くだろう」と分析しています。
世論は「今回のロシア大統領選挙は今後の政情に影響する。プーチン大統領が退任して首相に就任し、メドベージェフ次期大統領と共に権限を分担していく。国民はメドベージェフとプーチンのペアに期待感をもっている」としています。
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