パレスチナ当局は23日、去年6月にパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスがガザ地区を武力占拠したことに関する調査報告書を発表しました。
この調査はパレスチナ自治政府のアッバス議長の求めに応じてまとめられたものです。
76ページにのぼるこの報告書では「ハマスがガザ地区の武力占拠を行う数ヶ月前、ハマスとアッバス議長が率いるパレスチナ解放運動ファタハとの衝突がすでに起きており、ハマスがガザ地区を占拠しようと企んでいたという証拠もある。アッバス議長は事前に詳しい報告を手に入れたが、ハマスの行動を阻止する措置を講じなかった」ことを明らかにしました。
この報告書はまた「ファタハに所属する治安部隊には訓練不足と効果的な指揮系統がないという問題があった。衝突の最後の段階では、パレスチナの治安部隊5万人のうちのわずか2000人だけが2万人のハマスのメンバーと戦っていた」と指摘しています。
報告書はさらに「事件に関係した幹部74人を対象に、軍事裁判を行うほか、数人の高官を含む23人を降格させる」ことを提案しています。(02/24 翻訳:Yin)
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