6日、北京放送・中国国際放送局で、中国初のラジオ孔子学院の設立式典が行われました。今後海外のリスナーは、ラジオやインターネットを通じて、各国の言葉に対応した中国語の教育番組を聞くことができます。
この日、中国国際放送局で行われたラジオ孔子学院の設立式には、中国国務院の陳至立国務委員らが出席しました。
ラジオ孔子学院は、中国国際放送局と孔子学院本部が共同で設立したものです。今後、この学院は、統一したテキストを使用し、38カ国の言葉で、世界に向けて中国語教育番組を発信するとともに、中華文化を伝える役目を担います。
設立式で、王庚年局長は、学院の設立は海外にいる数千万人の中国語学習者の需要を満たすと述べ、「ここ数年、北京放送は、先進的な放送技術を駆使して、海外のリスナーに『母国語で中国語を教える』ことを目指してきた。オンラインラジオ、新しいメディア、世界各国に設置されたリスナークラブを通じて、世界で中国語を推進し、文化を伝えることに取り組んできた。ラジオ孔子学院の設立は、当放送局における中国語を広める事業及び交流活動を一層、活発にしていくに違いない」と述べました。
現在、海外では、北京放送リスナーの集まりであるリスナークラブが3000あまりあります。今後、ラジオ孔子学院は条件の整ったグループを選んで、「ラジオ孔子教室」を設置します。そのクラブのメンバーは、ラジオやインターネットを通じて中国語を学ぶだけでなく、中国政府から派遣された中国語の教師に直接指導を受けることもできます。今、交渉中のものを含めてラジオ孔子教室は、ケニアのナイロビ大学、日本の長野県日中友好協会、ロシア国立職業師範大学、蒙古国ウランバートルなど10ヶ所に設置されています。
設立式には、教育省の章新勝次官をはじめ、国家ラジオ映画テレビ局の胡占凡副局長、国家中国語国際推進指導グループ弁公室の許琳主任及び14の国の中国駐在大使などが出席しました。章新勝教育次官は祝賀の意を表し、「すでに世界には200ヵ所ほどの孔子学院が設立され、60あまりの国家や地域に分布している。しかし、世界には190以上の国がある。これらの国々にも中国語を学び、中国を理解したいという人が大勢いる。ラジオ孔子教室の設立は、これらの人々に向け目に見えない友好の橋を架けたといえる」と、述べました。
国家中国語国際推進指導グループ弁公室の許琳主任は、この教室の設置は海外向けの中国語教育の不足を効果的に補うものであると述べました。
また、中国駐在のラオス大使は、「北京放送のこのような試みを高く評価する。今後、この教室が、中国の言語や文化への理解を強く求めているラオスのリスナーのために、より多く、より新しく、よりよい中国語学習の番組を提供することを期待する」としました。(翻訳 朱丹陽)
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