東方の哲学者である孔子が筏に乗って海に出る夢を見ましたが、孔子は、山東省と河南省の範囲から離れることもできませんでした。2500年余りを経った現在、孔子学院は全世界に進出しており、今回はまた、オランダのハーグで設立されました。
にぎやかな中国のドラと太鼓の音の中で、オランダ初の孔子学院は20日オランダ政府の所在地ハーグで設立されました。この日の開校式に出席した中国の袁貴仁教育次官は、「オランダ初の孔子学院の設立は、オランダ社会の中国文化に対する理解と、両国の教育や文化の分野での交流と協力を大きく深めていくだろう」と述べ、さらに次のように語りました。
「世界の未来は、各国の人々が友好的に付き合い、人類と自然の調和が取れたものであるべきだ。今回の孔子学院の設立を機に、中国とオランダの人々が交流と相互理解を深め、両国の経済貿易往来を促し、世界の平和に貢献するよう希望する」と語りました。
ハーグ孔子学院は、オランダライデン大学ハーグ学院、中国の山東大学、ハーグ市政府、西オランダ外国投資局の協力によって、設立されたものです。開校式の司会者を担当したライデン大学ハーグ学院の学長であるデフリース教授は、自分が孔子学院の責任者を担当することを、非常に嬉しく思っています。
「ハーグ孔子学院の初めての院長を担当することができて、非常に嬉しく思っている。この孔子学院は、ライデン大学ハーグ学院の中の独立した教育センターとなる」と述べました。
中国と世界各国の交流が日増しに拡大すると同時に、中国語ブームが全世界で高まっています。これについて、袁貴仁次官は、「中国は2004年から、海外で中国語と中国文化の普及を目的とする孔子学院を設立して以来、大きな注目を集めている。現在、百校余りの孔子学院や孔子教室が40近くの国と地域で開設された」と述べました。
また、デフリース教授は、中国の歴史や哲学、文化に深い興味を持っており、中国の経済、社会、政治の面での発展もデフリース教授に深い印象を残しました。デフリース教授は、「これらは、私が山東大学と協力してオランダ初の孔子学院を設立すると決意した原因である。向こう2年間で、学院の教育活動が初歩的な成果を収めるだろう」と述べました。
なお、ハーグ孔子学院の設立は、オランダ駐在中国大使館の教育部門の強い支持と協力を得ました。大使館の張大興参事官は、「中国政府は、経済、科学技術、教育、文化などの分野におけるオランダとの交流と協力を非常に重視している。孔子学院の設立は、両国の教育と文化交流史での大きな事柄である。ハーグ孔子学院の成功に自信を持っている」との考えを示した上で、さらに次のように述べました。
「各界の友人の努力の下で、孔子学院が必ず、ハーグでの中国文化の交流の場となり、両国の教育と文化の交流を促進し、両国民の相互理解と友情を深める架け橋になるものと信じている」と述べました。
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