中国語の普及や文化交流のために中国政府が世界各国に開設している「孔子学院」の代表が集まって、「第1回世界孔子学院フォーラム」が10日、日本の京都にある立命館大学で開かれました。世界28の国や地域の53の孔子学院と、中国の22の大学が参加しました。中国以外のところで孔子学院の国際会議が行われたのは初めてのことです。
立命館大学は、2005年、中国国家中国語国際推進指導グループ弁公室や北京大学と共同で、日本で初めて孔子学院を設立しました。
ところで、第1回世界孔子学院フォーラムは、立命館大学孔子学院と立命館アジア太平洋大学孔子学院が主催して開いたものです。中国孔子学院本部理事会の陳進玉副理事長は開会式で、フォーラムの開催に祝賀の意を示し、「立命館大学孔子学院は、中国と日本の教育・文化交流や友好協力の促進に積極的に貢献している」と評価しました。陳副理事長はまた、次のように語りました。
「今回のフォーラムは『グローバル化時代における言語を通した多文化共生』をテーマに、世界での孔子学院の発展について話し合う。このフォーラムの開催は、参加者が国連教育科学文化機関の『文化の多様性に関する世界宣言』に応じて取り組みを進めると同時に、中日両国が文化交流と友好協力を深めるものである。中国政府は、世界各国での孔子学院の設置を支持する。私たちは、中国語教育を通じて、伝統があり、多彩で近代化が進む中国のことをより多くの人々に理解してもらいたい」
また、立命館大学の川口清史学長も挨拶し、「中国の文化や言語、現状を正しく、深く理解することは、中国だけでなく世界各国のためになる」と述べました。
このほか、中国の王毅日本駐在大使も開会式に出席し、「孔子は、平和がもっとも大事なもので、調和こそ人間が求めるべきものと主張していた。したがって、どのようにして平和を確保し、調和の取れた世界を構築していくかということについて、孔子学院が人々にヒントを与える場所になるよう期待している」と語りました。
このフォーラムでは、10日午後にシンポジウムが行われ、中国やアメリカ、タイ、オーストラリアなどの孔子学院関係者が、それぞれの活動を紹介しました。関係者たちは、孔子学院の発展に期待を寄せています。(翻訳:鵬)
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