第1回アジア・ヨーロッパ会議中小企業閣僚級会議が北京で行われています。中国の呉儀副首相は会議の席上、「中国は引き続き、メンバー間の経済交流と貿易を拡大し、中小企業の協力・発展を一層促進していく」と表明しました。
第1回アジア・ヨーロッパ会議中小企業閣僚級会議は、中国の温家宝首相が第6回アジア・ヨーロッパ首脳会議で提唱したものです。今回の会議には、45の加盟メンバーの代表が参加しました。会議は30日から2日間にわたって開かれ、参加者たちは、「中小企業の自主革新能力の向上」や「中小企業サービスシステムの完備化」、「中小企業の協力・発展」などの議題を巡って、討論します。
今回の会議は、「革新により未来を導き、協力により発展を促す」をテーマに、新しい時代における中小企業の発展の趨勢を話し合います。中国国務院の呉儀副首相は会議の席上、「この会議は、アジア・ヨーロッパ会議の加盟メンバーにおける中小企業間の経済交流と貿易を促すほか、地域の経済発展と社会安定を保つため、プラスとなる。また、メンバーの発展レベルの差を縮め、長期にわたる平和と調和の取れた世界を作ることにもプラスとなるだろう」と述べました。
ここ数年、各メンバーにとって、中小企業は、経済と社会の発展を引き上げる大きな力となっており、就職問題や技術革新の面でも大きな役割を果たしています。
統計によりますと、2006年末までに、中国の中小企業の数は合わせて4200万社余りに上り、全国企業総数の99.8%を占めているということです。中国政府も一貫して、中小企業の発展を重視しており、その発展を支持するための一連の政策を打ち出しています。このほか、中国は、加盟メンバーの中小企業との協力を積極的に推進しています。
これについて、呉儀副首相は、「中国は、各メンバーの中小企業との協力によって、引き続き相互の経済交流と貿易を拡大し、促進していく」と述べ、さらに次のように話しました。「政府間の協力を強め、中小企業政策の交流を促すとともに、各メンバーの中小企業政策に関する対話メカニズムを築く。また、民間機構の役割を生かし、中小企業の経済協力を促す。システムを完備化させ、中小企業によいサービスを提供する。さらに、中小企業の技術革新能力を向上させ、持続可能な発展を実現させる。産業と地域の協力を強め、中小企業の投資分野を拡大する」
今回の会議では、各メンバーが中小企業の協力と発展を強化するための共通認識として、『北京宣言』を採択する予定です。
|