中国共産党第17期中央委員会の第1回全体会議が22日午前、北京で開かれ、新しい中国共産党中央の指導部が選出されました。胡錦涛、呉邦国、温家宝、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強及び周永康の各氏は中国共産党中央政治局常務委員会委員に、また、胡錦涛氏は、中国共産党中央総書記、中央軍事委員会主席に選ばれました。会議はまた、新しい中国共産党政治局委員と委員候補を選出し、中央書記局メンバーのリストを採択し、それに、中央軍事委員会のメンバーを決定しました。
会議終了後、新しく選出された9人の中央政治局常務委員会委員は国内外の記者会見に出席しました。その際、胡錦涛氏が講演を行いました。胡錦涛氏は、新しく選出された中央指導部のメンバーを代表して、全党の同士の信任に感謝の意を表すと共に、鄧小平理論と三つの代表という重要な思想を堅持し、深く科学的発展観を貫き、中国の特色のある社会主義にさらに広い発展の道を開いていくことに力を入れると表明しました。胡錦涛氏は、「われわれは、中国共産党が政権を担い、国を振興させるという第一の重要な任務をしっかり発展させていく。全身全霊を込めて発展を図り、社会主義の市場経済、社会主義の民主政治、社会主義の先進文化、社会主義の調和の取れた社会の建設を全面的に推し進め、人間本位であり、全面的、かつ持続的発展が可能となる科学的発展を実現するために努力していく」と述べました。
胡錦涛氏は「活力に溢れ、効率的、さらに開放的で、科学発展にプラスとなるシステムを築き上げていく。新しい中国共産党中央指導部は引き続き"全身全霊を込めて人民に奉仕する"という信念を堅持していく」と述べ、また胡錦涛氏は「われわれは、公のために立党し、人民のために政治を行うという理念を堅持し、国民が最も関心を持ち、最も直接的で、最も現実的な問題の解決に力をいれ、誠心誠意を持って国民のために実務を行い、社会の公平と正義を推し進めていく」と語りました。
なお、中国の外交政策について、胡錦涛氏は「われわれは、独立、自主、かつ平和的な外交政策を堅持していく。平和発展の道を歩むことはいつまでも変わることはない。互恵や相手と共に利益を得る開放的な戦略を実施し、平和共存五原則に基づき、世界各国との友好協力を発展させ、未来にわたる平和と共同の繁栄、調和の取れた世界の構築に力を入れていく」と述べました。
また、この日の午前、新しい中国共産党中央紀律検査委員会は全体会議を開き、賀国強氏が中央紀律検査委員会の書記に選出されました。
ところで、前期の中国共産党中央政治局の常務委員と比べ、今期の常務委員はさらに若くなり、初めて新中国成立後に生まれた常務委員が選出されました。そして新しい常務委員の学歴は高く、専門分野もさらに広くなっているということです。
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