北京で行われていた中国共産党の第17回全国代表大会が21日閉幕しました。大会では、新しい中央委員会と中央紀律検査委員会の委員を選出しました。また16期中央委員会の報告と中央紀律検査委員会の報告に関する決議を採択して、『中国共産党規約』の改正も行いました。
21日午前9時、第17回党大会の閉会式は北京人民大会堂で胡錦涛総書記の主宰で行われました。出席した2200人余りの代表は、204人の委員と167人の候補委員からなる新しい中央委員会、及び127人からなる新しい中央紀律検査委員会の委員を選出しました。
閉会式の席上、胡錦涛総書記が16期中央委員会を代表して行った『中国の特色ある社会主義の偉大な旗を高く掲げ、いくらかゆとりのある社会を全面的に築き上げる途上で、新たな勝利を勝ち取るために奮闘しよう』と 題する報告を採択しました。席上、司会者が次のように述べています。
「報告は、改革と発展の肝心な時期において、党がどんな旗を掲げ、どんな道を歩み、どんな精神状態で、どんな発展目標を目指すのかなど重要問題に対して詳しく回答した。また、引き続き改革開放と社会主義の近代化建設を進め、いくらかゆとりのある社会になるという目標を実現するため、全面的な計画を立てた。さらに、改革革新精神を以って、党の建設を全面的に推進するための明確な要求を提出した。」
決議は、報告について、「中国共産党が全国各民族人民を率いて、中国の特色ある社会主義の道を歩み、新しいスタート地点に立ち、中国の特色ある社会主義を発展させるとの政治宣言と行動綱領であり、マルクス主義の重要な文献でもある」と評価しています。また、中国共産党16期中央委員会の仕事を高く評価し、「16回党大会以来、中国共産党中央の各決定は正確である」としました。
さて、大会では「中国共産党規約(修正案)」に関する決議を採択し、この修正案が可決された日から直ちに発効すると決まりました。決議では、人間本位で、全面的でバランスの取れた持続可能な発展観というものが党規約に書き入れられました。
大会は党規約で、中国共産党の基本路線の中の目標について、「中国を豊かで民主文明の調和の取れた社会主義の現代化の国にする」と定めました。大会はまた「経済建設、政治建設、文化建設、社会建設を一つにする中国の特色を持つ社会主義事業を党規約に書き入れ、共産党の各級代表大会の代表に対して任期制を実施する」ことも決定しました。
また中央規律検査委員会の報告に関する決議を採択しました。大会では「中国共産党の腐敗取締りの効果は明らかだ」という点で意見が一致し、「腐敗取締りを中心とする仕事を強化していくよう」要求しました。
その後、胡錦涛総書記は拍手の中、重要な演説を行ないました。その際、胡錦涛総書記は「歴史は、今回の大会で収めた大きな成果を証明するだろう。これらの成果は必ず中国の特色を持つ社会主義事業と共産党の建設を推し進めることで重要な役割を果たし、重要な意義を持つ」とまとめました。
7日間にわたって開かれていた中国共産党第17回全国代表大会は「インターナショナル」が流れる中、円満に閉幕しました。
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