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胡錦涛総書記、中国共産党が科学的発展観を徹底させると強調
   2007-10-15 16:47:49    cri


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 中国共産党中央委員会の胡錦涛総書記は15日、中国共産党第17回全国代表大会で、出席した党員代表に対し、中国共産党の第16回中央委員会を代表して、「中国の特色ある社会主義の偉大な旗印を高く掲げ、ややゆとりのある社会の全面的建設の新たな勝利を勝ち取るために奮闘しよう」と題する報告を行いました。この報告は12の部分からなっており、その中には、過去5年間の政府活動、中国の改革開放のおよそ30年にわたる歴史的な過程を分析した理論の総括、科学的発展観の意味と中国の発展にとっての重大な意義の解説、今後中国が経済、政治、文化、社会、国防、外交、国家の統一と共産党の建設などの分野で行う活動などが盛り込まれています。

 胡錦涛総書記はまず前回の中国共産党第16回全国代表大会の開催後から今まで中国共産党が国民を率いて収めた成果を締めくくり、次のように語りました。

 「この5年の間に、改革開放とややゆとりのある社会作りは大きな進展を収めた。中国の経済力は大幅に高まり、国民の生活水準は明らかに改善され、就業人数が日増しに増えた。社会保障体制の整備がより進み、公衆衛生と基本医療サービスは向上を続け、農村部における義務教育の無料化を全面的に実現した」

 報告の中で、胡錦涛総書記はまた、「中国共産党は科学的発展観を深く貫き、徹底させる必要がある」と指摘し、この重要な理論の意味と背景を詳しく説明しました。胡錦涛総書記は、「科学的発展観の最も大切な意味は発展である。その核心は人間本位で、基本的な要請は全面的でバランスの取れた持続可能な発展を実現することである。根本的な方法は、バランスの取れた発展に全般的に配慮することである。すなわち、都市部と農村部の発展、異なる地域の間の発展、経済建設と社会作りの発展、調和の取れた人間と自然の発展、国内と海外での発展などに配慮することである」と説明した上で、科学的発展観を経済社会の発展の各分野まで貫き、徹底させよう求めました。

 胡錦涛総書記はまた、2020年に至るまでの中国発展の新しい目標を設けました。これらの目標には、「一人当たりのGDP・国内総生産を2000年と比べて4倍に増やすこと、都市部と農村部をカバーする社会保障体制を作り上げること、絶対的な貧困をほぼ解消すること、国民全体が基本的な医療衛生サービスを利用できること、省エネによる生態環境にやさしい産業構造、経済成長と消費がほぼ形成されること」が盛り込まれています。

 経済政策については、中国の都市部と農村部、それに異なる地域で、人々の利用できる公共サービスが不平等な現状がありますが、胡錦涛総書記はこれについて、「基本的公共サービスを均等にすることを重視し、これを中心に公共財政制度の整備を進め、公共サービス分野への資金投入を増やす必要がある」と強調しました。

 文化建設と社会作りについて、胡錦涛総書記は、「公益性のある文化事業の発展によって国民の基本的文化権益を確保し、農村部や辺鄙な地方の文化施設の整備を強化し、農村出稼ぎ労働者の文化生活を豊かにすべきである。教育と公衆医療衛生サービスの公益性を維持し、政府としての責任を強め、教育に対する投入を増やし、貧しい家庭と農村稼ぎ労働者の児童が平等に義務教育を受けられるようにすべきである」とした上で、「都市部と農村部の労働者の平等な就業制度を確立し、生活に困窮するすべての人々への就業支援制度を充実させなければならない」と語りました。

 ところで、合理的な所得分配制度は社会が公平であるために重要です。国民の所得分配に存在している諸問題について、胡錦涛総書記は、「効率と公平性をうまく処理しながら、公平性をさらに重視すべきである」と指摘しました。

 中国の民主政治建設について、胡錦涛総書記は、次のように強調しました。

「人民民主は社会主義の生命である。各レベル、各分野において国民の秩序ある整然とした政治参加を拡大させ、公民意識の教育を強化し、社会主義の民主・法治、自由・平等、公平・正義の理念を確立する必要がある。より多くの優れた党外の幹部を選抜、推薦して指導的ポストにつかせる」

 胡錦涛総書記は報告書の中で、中国共産党の台湾問題に対する一貫した原則的な立場を重ねて強調し、中国共産党を代表して、一つの中国という原則をふまえ、海峡両岸の敵対状態を正式に終結させることについて話し合い、平和の合意を達成することを呼びかけました。

 対外関係について、胡錦涛総書記は次のように語りました。

 「中国は終始変わることなく平和発展の道を歩みつづけ、終始変わることなく互恵と共に利益を得る開放戦略を実行し、中国の発展を実現すると同時に相手側、とりわけ発展途上国の正当な関心事にも配慮する」

 報告の最後のテーマは中国共産党の党内建設です。胡錦涛総書記はその中で、「党内の民主建設を推し進め、党の末端組織の指導層の直接選挙の範囲を広げていく必要がある」と指摘した上で、「中国共産党は法律に違反し規律を乱す案件を断固として取り調べ、いかなる腐敗分子に対しても、法律に基づいて厳しく処罰し、決して容赦してはならない」と強調しました。

 この大会は7日間にわたって開かれます。議事日程には、胡錦涛総書記が提出した報告書を審議すること、「中国共産党の規約(修正案)」を審議し、採択すること、中央規律検査委員会が提出する活動報告を審査すること、中央委員会と中央規律検査委員会の新しいメンバーの選出などが盛り込まれています。

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