中国共産党の第17回全国代表会議が今月15日から北京で開催されています。
今回の党大会は中国の改革と発展の重要な時期に開かれ、国民の関心を集めています。
会議は15日の朝9時から開幕しました。
北京市南部の住民、定年退職者の杜文芳さんは朝からテレビ中継を見ていました。
胡錦涛総書記は報告で国家の発展を導いてきた中国共産党の経験を総括し、今後の目標を明らかにしました。
テレビ中継を見た杜文芳さんは「1974年、私の月給は40元で、現在は毎月年金1000元余りをもらって、生活が向上している」と語りました。
北京のような大都市では生活費が高くて、毎月1000元ほどの年金は杜文芳さんにとって高いとは言えません。
しかし、杜さんは自分の老後生活をそんなに憂慮していません。
杜さんは「現在、私は病気が多いが、社会保障があり、医療費の大部分は公費で負担してくれるため、生活には満足している」と語りました。
杜文芳さんの孫娘の尼娟さんは、首都経済貿易大学在学中で、就職が一番の関心事です。
尼娟さんは「大卒生は就職が難しく、政府もこの問題を重視している。報告はマクロ政策として大卒生の就職問題に触れていた。私は教育省や人事省の関連の具体策に注目していく」と述べました。
就職問題について、尼娟さんのお父さんで、10年前、国有企業から離職した尼燕鋼さんも関心を見せています。
尼燕鋼さんは現在、販売に携わっていますが、年を取ったため、再度の職を失うのではと心配しています。
尼さんは「50才以上になると、再就職が難しく、年齢の制限は厳しい。政府はこれをもっと重視し、生活保障を拡大すべきだ」と語りました。
この問題の対応で胡錦涛総書記の報告は、民生問題に重点を置き、雇用を民生の根本であることを強調し、国民の就学、就業、医療、養老、住宅の保障に努力していくとしています。
河南省駐馬店市の宋セン涛代表は「中国共産党と中国政府は民生問題を最重要課題としている。国民に利益をもたらし、実際の問題を解決することが政治における大切な理念である」と述べました。
また、四川省綿陽市の譚力代表は「改革の成果により国民に利益を与えることが胡錦涛総書記による報告の重要なポイントである。これまでの5年間、国民は以前より大きな利益を得た。今後の5年は、国民が関心をもつ実際の問題に対応していく」と述べました。
中国リポート、今日は中国の国民が北京で開催されている中国共産党の第17回全国代表会議に関心を寄せていることについてお話しました。(ジョウ)
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