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国連人権理事会、ミャンマー問題で特別会議
   2007-10-04 14:39:28    cri

 国連人権理事会は2日、ジュネーブで特別会議を開き、ミャンマーの情勢について討議し、決議を採択しました。決議は、冷静を保ち、平和的な手段で意見の食い違いを解決するようミャンマーの関係各方面に呼びかけています。

 最近、ミャンマー国内の情勢は緊迫化し、国際社会から注目を集めています。国連人権理事会には50余りの国から、特別会議を開き、ミャンマーの情勢や人権保護について討議するよう書簡が送られ、これを受けて、国連人権理事会は2日特別会議を開きました。この会議は人権理事会が設立されてから開かれた5回目の特別会議で、今年最初の特別会議でもあります。会議では、EU(欧州連合)が提出した決議草案が討議され、各国がそれぞれの立場を表明しました。

 ジュネーブの国連事務所に駐在している中国の蝋翊凡人権問題特使は記者のインタビューに答え「今回の特別会議は国際社会のミャンマー問題への強い関心を示している」と述べた後、さらに、

 「会議に参加した各国の代表は、ミャンマー政府と反政府派がいずれも冷静を保ち、事態を複雑化、深刻化させないよう呼びかけている。人権理事会特別会議の呼びかけを含む国際社会の注目に対して、ミャンマー政府が積極的に対応し、武力行使をやめて、平和的な手段で当面の衝突を解決することを望んでいる」と語りました。

 最近、ミャンマー国内では、政府が石油など燃料の価格を引き上げたことに反対する大規模なデモ行進が行われ、政局が悪化しています。これに対し、特別会議で多くの発展途上国の代表は、「ミャンマーの問題は発展の段階で起きた問題だ」と見ています。これについて、蝋特使は、

 「ミャンマーは発展途上国であるため、民生の改善や、貧困撲滅など、多くの試練にさらされている。国際社会は援助の手を差し伸べるべきだ」と語りました。

 ミャンマーの情勢をいち早く安定させるため、国連のパンギムン事務総長は先月26日、ガンバリ事務次長を特使としてミャンマーへ派遣して仲介に乗り出しました。この間、ガンバリ事務次長はミャンマーの指導者と会談し、また野党の指導者とも会いました。2日の特別会議で、各国はガンバリ事務次長の仲介を評価すると共に、国連及び人権理事会などの国際社会が建設的な役割を果たすことを期待しています。これについて、蝋特使は

 「国際社会の努力の目標はミャンマーの情勢を良い方向へ発展させることにある。一方的に非難するより、国連憲章の主旨と原則に則って、事態を拡大せず、過激な発言を避けて、ミャンマーの良いところも認めるべきだ」と語りました。(10/04 翻訳者:Lin)

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