2007年アフリカ開発銀行理事会年次総会が16日、中国の上海で開かれました。総会には加盟77カ国の政府代表・経済学者・企業家などが参加しています。今回の会議では、中国とアフリカがどのように互恵協力を強化し、双方、とりわけアフリカ諸国の発展をいかに促進していくかが主な議題となります。
今回の会議に出席したケニア銀行総裁ビクター・キディワ氏は、中国国際放送局のインタビューに答え、「現在、ケニアにとって、外国資金、とりわけ外国からの直接投資をどのように誘致するかが課題になっている。中国がケニアに投資してくれること、また、国家建設のアドバイスをしてくれることを期待している」と述べました。
また、エジプト国営メディア「中東通信」編集長アシュラフ・エル・レフィ氏は中国とアフリカとの関係について、「アフリカは、まさに発展段階であり、かつて中国が経験した問題を同じように経験している。中国こそ、アフリカをよく理解できる国だ。中国とアフリカは、多くの利益を共有しており、双方の協力は前途が明るい」と語りました。また、「中国とアフリカは、利益を共有する良きパートナーである。中国はアフリカの最大パートナーになることを希望してくれている。アフリカ諸国も、発展を続けるなかで、中国の力を借りたい」と述べました。
中国とアフリカは、これまで友好協力関係を長く保ってきました。現在、この関係をどのように発展させていくか、双方は関心を寄せています。
タンザニア財務次官アブディサラム・イサ・カティブ氏は、「タンザニア・ザンビア鉄道の建設や医療、水運などで中国と協力し、大きな成果をあげた。ここ数年、中国の企業がタンザニアの情報産業に投資し、タンザニアにおける携帯電話の普及を促した」と語りました。また、「現在、タンザニアを含む多くのアフリカ国家は農業や衛生、教育、インフラ建設などにおいて、外国と連携している。これらの分野に対して、中国の投資も期待している」と述べました。
ここ数年、アフリカ経済の安定した成長の中で、中国とアフリカとの経済貿易関係もますます密接になっています。各分野での協力を強化することが双方の共通の願いです。これについて、ナイジェリアの「ミレニアム開発計画」特別補佐官ハジヤ・アミナ・イブラヒム氏は、「巨大な経済力を持つ中国が、アフリカと協力するのは、一部の人にとっては不安なことかもしれない。しかし、アフリカと中国はお互いに必要とし合っており、経済貿易交流を行うことができると思っている」と語りました。(翻訳:鵬)
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