2日間にわたって開かれる予定の2007年アフリカ開発銀行理事会の年次総会が16日、上海で開かれます。今回の年次総会のテーマは、「アフリカとアジア:発展のパートナー」です。これはアフリカ開発銀行が設立されて40年で、初めてアジアで年次総会が行われるものです。
中国人民銀行と上海市政府が共同主催するアフリカ開発銀行の年次総会は、昨年の中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットに続いて、中国が主催するアフリカ問題に関する国際会議です。アフリカ開発銀行のカベルカ総裁は記者のインタビューに答え、「今回の年次総会の意義は主催したところと時期にある。中国とアフリカの関係は重要な発展期にある。年次総会の開催は双方の関係を深めることにいい機会を提供することになる。中国は世界で最も発展のはやい国と市場である。われわれは中国に来て、いかにしてこんな大きな成果を遂げたのかを目のあたりにしたい。中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットで定められた方向に従って双方の協力関係をさらに深めていきたい」と述べました。
1964年設立されたアフリカ開発銀行はアフリカでもっとも大きい地域的な金融開発機関です。加盟国77カ国にはアフリカの国が53カ国、また中国、日本、韓国、インドなどのアジアの国24カ国が含まれています。今年の年次総会は、中国やインドなどのアジアの会社がアフリカの発展にますます多く参加しているという背景の下、開催されるものです。アフリカ開発銀行によりますと、アジアはヨーロッパとアメリカに次いで、アフリカの第3の貿易パートナーとなっているということです。中国とインドなどのアジアの国がアフリカ諸国に対して行う直接投資はここ数年大幅に増えています。今回の総会では、アフリカの国がアジアの国の発展から何を参考にすればよいのか、またアジアとアフリカの共栄のもとに築き上げられた関係によって、アフリカ諸国の世界貿易における割合をいかに増やすかなどが話し合われます。
1995年から、アフリカ経済は12年連続で3%以上の成長を保っています。アフリカ経済はすでに持続的で安定的な成長を保つ時期に入ってきました。これについてカベルカ総裁は「中国のアフリカへの投資は毎年20億ドルに達する見込みだ。中国からの投資の更なる増加を期待している。この6年間、双方の貿易額の増加は5倍あまりである。双方の貿易関係の持続的な発展を期待し、アフリカ開発銀行はその発展により大きな役割を果たしていきたい」と語りました。
また、カベルカ総裁は「この6年間、アフリカ経済は勢いよく発展している。より多くのパートナーがアフリカに来ることを歓迎する。石油、天然ガス以外の他の分野にも大きな発展のチャンスがある」と述べました。
去年開かれた中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットでは、中国政府は双方の新しい戦略的パートナーシップの発展を推進する8つの措置を発表しました。中国商務省の魏建国次官はこのほど、アフリカ諸国に対し「中国はこれらの措置の実施を今後も重視していく」と再び約束しました。(05/15 翻訳:殷絮)
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