23日午後、元官房長官の福田康夫氏が絶対多数で自民党総裁に選出されました。
今後、25日内閣総理大臣の指名を受け、正式に福田内閣がスタートします。
福田総裁の首相就任で、「テロ対策特別措置法」の再延長が第一の難題となっています。
福田総裁は安倍前首相と同様、テロ特措法の再延長を希望していますが、11月1日の期限切れで成立が出来ない場合、野党との妥協を求めるとの意向を示しています。
参院で多数を占める民主党がテロ特措法に基づいた海上自衛隊のインド洋上の給油活動に反対を表明しているため、11月1日までの期限内に、福田総裁の努力が注目を集めています。
安倍内閣の政治とカネの問題の頻発で与党への信頼が低下し、政権の求心力が疑問視されています。
また、年金記録漏れ問題、地域間格差の是正、年金目的の消費税引き上げなど難問が山積しています。
当選後の記者会見で福田総裁はテロ特措法の延長で民主党との意思疎通を強め、年金、消費税問題など野党との協力を模索していくと表明しました。
外交政策で福田総裁は「国連重視、日米同盟堅持、アジアの一員たることを軸とする外交」を掲げ、また、「日朝ピョンヤン宣言」に基づいて拉致問題と朝鮮半島の非核化を目指すと語りました。
福田総裁の当選は政権安定への期待を反映しています。
穏健な政治家と評価される福田総裁は安定優先の政権運営を示唆しています。
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