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米国務長官、イスラエルとパレスチナを訪問
   2007-09-21 14:18:23    cri

 アメリカのライス国務長官は19日から20日にかけて、イスラエルとパレスチナに対する6回目の訪問を行いました。

 訪問は短かいものの、イスラエルのリブニ外相や、オルメルト首相、ラモン副首相、バラク国防相、及び、パレスチナ自治政府のファイヤード首相、アッパス議長らそれぞれと会談し、数回にわたって記者会見を行いました。

 しかし、訪問を終えるに当たって、世論は「記者会見で積極的な態度を表明したものの、成果を上がらなかった」と見ています。

 訪問では、ライス国務長官が和平交渉におけるパレスチナとイスラエルの根本的な意見の食い違いについての言及を避けました。

 パレスチナとイスラエル双方は、今年11月に中東問題に関する国際会議を開くというアメリカのブッシュ大統領の提案に同意し、これについて数回にわたる討議を行いました。

 しかし、双方は会議の目標について大きな意見の食い違いが出ました。オルメルト首相は柔軟性のある内容の声明を目指しています。しかし、アッパス議長は目標の具体化を強調し、具体的な枠組協定に調印し、パレスチナ国境の最終的な画定、エルサレムの位置、パレスチナ難民の返還権力など主要問題の解決スケジュールの設定を要求しました。

 ライス国務長官はこの食い違いを回避し、「協議の詳細ばかりに注目することは力を分散でしか出来ない。鍵となるのは、パレスチナとイスラエル双方が引き続き努力し、国際会議の前に協定草案を作ることだ。草案の性質を問わず、パレスチナ建国問題について双方ができるだけ早く厳粛な交渉を行うための基礎をつくるべきだ」と述べました。この曖昧な態度により意見の食い違いの実質的な解決はなりませんでした。

 また、ライス国務長官はアラブ諸国が関心を寄せる問題に答えませんでした。

 中東問題に関する国際会議まで、あと2ヶ月しかありません。しかし、会議のスケジュールなどはまだ決まっていません。この会議がパレスチナとイスラエルないし中東和平のプロセスを推進できるかどうか疑問視されています。これは、エジプトやサウジアラビアなどのアラブ諸国が心配する問題でもあります。

 サウジアラビアのサウド外相はこれに先立って、「会議は実質的な問題について討議するものでなければ、出席しない」と表明しました。また、エジプトのムバラク大統領は準備不足のため、会議は成果を上がらないのではと心配しています。

 そして、ライス国務長官は「中東問題国際会議を前に多くの障害に直面している。しかし、交渉は平和と誠実な雰囲気に溢れている。これは協定の合意にプラスとなる」と述べました。この言葉は、ライス国務長官自身も、双方が平和交渉を通じて意見の食い違いを解決できるかどうかについて確信を持てないことを示しています。 このことから、訪問を通じて、パレスチナとイスラエルの意見の食い違いをなくし、中東問題国際会議の開催の雰囲気つくりを行なおうとの目標は達成出来なかったと言えます。 

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