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アメリカとイラン、二回目の大使級会談を行う
   2007-07-25 15:58:16    cri

 アメリカとイランは、24日、イラクの首都バグダッドで、イラクの治安問題について、二回目の大使級会談を行いました。

 今回の会談は、イラクのマリキ首相が主催し、イラクに駐在するクロッカー・アメリカ大使、クミ・イラン大使、そしてゼバリ・イラク外相が出席しました。会談後、アメリカのクロッカー大使は、イランと激しいやり取りがあったことを明らかにしました。

 今回の会談で、アメリカのクロッカー大使は、イランがイラク過激派に対し、訓練を行ったり、武器装備を提供したりしていることを非難しました。クロッカー大使は、「イランは口ではイラクのマリキ政権を支持すると表明しているが、イランの支援を受けている武装勢力の人数は減っているどころか、増えている」とし、今までの対話は実質的な成果を収めていないと発言しました。しかし、アメリカ、イラン、イラク三カ国が、イラクの安定を目指して安全委員会を設置することについては、引き続き対話を保っていくことで合意したとしました。

 1980年に外交関係が断たれて以来、アメリカとイランは、深刻な敵対関係を続けてきました。現在、両国はイラク問題でも異なる姿勢を取っています。アメリカはイランに対し、イラクへの援助やシーア派武装勢力の訓練などを停止することを求めています。一方、イランはアメリカに対して、イラク駐留軍の撤退を求めています。今年5月28日、アメリカのクロッカー大使とイランのクミ大使は、バグダッドで、初の会談を行いました。会談では、イラク政府を支持し、そのすべての主権行使に協力すると合意したものの、双方の食い違いを解決することはできませんでした。

 ところで、両国が深刻な対立を続けているにもかかわらず、ブッシュ政権が、イランと接触することは、イラクの治安情勢のさらなる悪化や、アメリカ国内からのプレッシャーに後押しされたのだと、世論は見ています。アメリカ議会が採択した法案によりますと、今年9月、ブッシュ政権は議会に、イラク情勢に関する審査報告書を提出しなければなりません。ですから、ブッシュ政権は、それまでにイラク情勢が緩和されることを強く希望しています。こうして、ブッシュ大統領はライス国務長官との話し合いを通じて、イランとの交渉を継続することを決めました。そして、今回の二回目の会談で、イラクの治安問題をめぐって集中的に討議し、イラク問題におけるイランの立場の転換や、シーア派武装勢力への支援の停止をはじめ、イラク情勢の安定に向け約束を果たしていくことを、再びイランに求めようとしました。しかし、24日の時点では、双方は相変わらず対立しており、譲りあう気配がありません。

 この二回の会談について、専門家は、「数回の対話を通じて、両国の食い違いを解消したり、イラクの治安情勢の緩和を望んだりすることは、現実的ではない」と指摘しています。しかし、同時に、「長期間接触がなかった状況を破ったことは、イラクないし地域情勢の緩和に対して、積極的な意義がある」と評価しています。(翻訳 朱丹陽)

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