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魅力的で多彩な香港文化
   2007-07-04 17:32:38    cri

 今年は香港復帰10周年に当たります。この10年間、香港の社会は安定し、経済も発展しつつあります。香港は世界における金融・運輸・物流センターとしての重要な位置づけを保っています。香港の大きな特徴は、国際化社会であることです。外国から伝わってきた文化が現地に溶け込み、多彩な香港文化が生まれました。香港文化は歴史の長い中華文化にねざしていますが、この10年間、中国本土や世界各国と頻繁に文化交流を深めた結果、香港には独特の文化が生まれ、より魅力的な街となっています。

 古いお寺が高層ビルに囲まれ、ブランド品の革靴にチャイナドレスの若い女性が町を闊歩する。これこそが、東西の文化が溶け込んだ香港の魅力です。香港では、英語が通用しますが、日常生活で使われるのはやはり広東語です。香港に長期滞在している外国人も流暢な広東語が話せます。店の看板や新聞、雑誌に使われている文字もすべて漢字です。

 香港歴史博物館の明基全館長は、香港文化の特色は歴史の中で生まれたものだと説明しました。

 「香港は従来から移民の町です。最初は中国本土の北方から来た移民が多かったのですが、その後イギリス人をはじめとする西洋人もやって来ました。西洋文化からカルチャーショックを受け、香港の文化は複雑になってしまいました。」

 多様化した文化が日常生活に溶け込んでいるものの、その根底となるのはやはり中華文化です。中華文化は香港人の心に根を下ろしています。

 香港の有名な企業家である蒋震さんは今年84歳です。ずっと伝統的な慣わしを守りつづけている蒋さんは、子供たちをそばにおき、大家族の生活を楽しんでいます。彼の娘、蒋麗雲さんは次のように語りました。

 「われわれ香港生まれ、香港育ちの人間は、学校で西洋式の教育を受けたり、外で洋食を食べたりします。しかし、どんなに西洋文化に影響されても、家に戻ったらやはり中国人のしきたりを守りますよ」

 現在、香港と中国本土の文化交流・協力がより緊密化されています。香港歴史博物館の明館長は中国本土との協力強化について次のように紹介してくれました。

 「いつくかのルートを通じて、協力していきたい。まずは展覧会です。北京の大きな博物館、たとえば首都博物館、国家博物館とは協力関係を持っていますが、これからどんどん協力を展開していきたい。北京の博物館が香港で展覧会を開いてもいい。北京の博物館はフランスやアメリカとよく展覧会を共同主催しますが、香港に会場を設けてもいい。また、北京で行われた展覧会をそのまま香港に持っていってもいい。人的交流、研修など、より密接な協力ができると思います」

 世論調査によりますと、この10年間、「自分は中国人だ」と考えている香港人の数がどんどん増えています。中華文化総会の高敬徳会長は、香港人が中華文化を認めたのが大きな原因だと考えています。

 「昔と比べて、多くの香港人が心から中国復帰を意識しているのだと思います。その理由は自分たちの文化の源が中華文化にあると認めたことにあります。香港人は中国人で、中国人の心ともいえる中華文化は当然香港人の心でもあります。中華文化は昔から香港に存在しています。現在、中華文化が多くの香港人に好まれ、中国本土も香港との文化交流をより重視しています。これは、香港における中華文化の発展や香港社会の安定、そして香港人の中国復帰を支えてくれるでしょう」 (翻訳:姜平)

 

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