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イランのアハマディネジャド大統領はこのほど、世界に向けて、イランの核開発に関する成果を発表しました。つまり、イランはすでに核燃料の工業生産規模を整えたということです。イランのラリジャニ核交渉首席代表はその後、技術者はすでに遠心分離機にウラン濃縮用のUF6ガスを注入したことを確認しました。イランのアガザデ副大統領は、「イランはナタンツの核研究施設に5万台のウラン濃縮用の遠心分離機を据えつける計画を立てた」と明らかにしました。
この2日間、国際社会はイランが国連安保理の関係決議を無視し、ウラン濃縮を続けることを非難すると共に、イランが核燃料生産に必要な設備を備えたかどうかについて、疑問を持っていました。専門家は、「そのためには、少なくとも、核燃料を生産する3000台の遠心分離機を同時に回転できる設備が必要だ。今のところ、ナタンツで据えつけられた遠心分離機の数は未だ確認されておらず、イランが仮に、3000台を据えつけたとしても、それを回転させるだけの能力を持っているかどうかも疑問だ」と見ています。
専門家はまた、イランが一方的に核燃料の生産規模を整えたとしているのはまだ時期尚早で、国連核査察の最終的な調査結果を待つ必要がある」としています。
しかし、イランはなぜ世論の圧力と疑問をよそに、それを発表したのでしょうか、これに対し、関係者は次のいくつかの理由があるとしました。
まず、イランは、国連安保理の要求に基づいて、ウラン濃縮活動を中止すれば、安保理に頭を下げたことを意味すると考えているからです。EU・欧州連合の加盟国であるイギリス、フランス、ドイツの3カ国は依然として、外交的努力を通じて、交渉によるイラン核問題の解決を堅持しています。このため、イランは核問題で、2回連続して国連安保理の制裁を受けたにもかかわらず、核開発に関する成果を発表することで、今後、これら3カ国との交渉を優位に展開しようとしていると考えられます。
そして、アメリカが核問題で実施している二重の基準は核問題におけるイランの立場を一段と固めました。1990年代末、インドが核実験を行なった後、アメリカはインドに対する核燃料と核技術の輸出を制限しました。しかし、その後、自国の利益のため、インドに対する制裁を緩めた上、インドと核エネルギー平和利用開発協定に調印しました。イランは、インドがその核技術の開発を通じて、国際社会に核保有国として地位を承認させたと考えています。このため、イランも西側諸国に絶えず、「イランの核開発計画が急速な発展を遂げた」というシグナルを送り、事実で持って、その核計画を認めさせようとしています。
しかし、関係者はインドの先例から、また、交渉のトビラが閉められていないにしても、9日の核開発に関連する「成果の発表」によって必ずしも、イランの筋書き通りにいくとは限らないと見ています。
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