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イランに解放された英兵士、帰国
   2007-04-06 16:59:12    cri

 イランは3月23日、イラン領海を侵犯したとして、イギリス軍兵士15人を拘束しました。さまざまな外交努力を経て、イギリス軍兵士は5日、ようやく母国に帰国し、家族との再会を果たしました。今日の時事解説は、これについてお話しましょう。

 イギリス軍兵士15人は5日の朝、ブリディッシュ航空の飛行機でテヘランから出発しました。出発に先立って、兵士達はイランテレビのインタビューに応じ、まもなく帰国できる喜びを語ると共に、イラン側の扱いに感謝の意を表しました。

 カーマン大尉は「私たちはイラン国民の気持ちを理解できる。何故なら、私たちがイランの領海を侵犯し、イランの国民に侮辱されたと感じさせたからだ。私たちはイラン国民を傷つけ、イランの主権を侵害するつもりはない。この事件がイギリスとイランの両国関係を強めるのにプラスとなることを期待している」と述べました。

 ターニー一等兵は15人のイギリス兵士中唯一の女性で、テレビで自分と他の兵士達がイラン領域に侵入したことを初めて認めた人物でもあります。実は、ターニーさんはこの事件で劇的な経験をしました。28日、彼女の映像がイランテレビで放映された後、イラン側は「この女性兵士は一、二日の内に釈放される」との考えを示しました。しかし、イギリス側が国連とEU・欧州連合を通じてイラン側に国際的な圧力を加えようとしたため、イラン側はターニーさんの解放計画を取り消したと発表しました。5日朝、ベールをかぶったターニーさんの姿がイランテレビで再び放映されました。その際、ターニーさんは 「今、やっと安心した。帰国できるようになってうれしい。イラン側は私たちにとてもよい扱いをしてくれるが、やはり家族と再会したい」と述べました。

 イギリス軍兵士15人の解放はイギリスとイランがこの事件で起こした争いが終わったことを示しています。イギリスのブレア首相は5日声明を発表し、「イランとの交渉においてイギリス側は始めから終わりまで断固とした立場を取った」と強調した上で 「われわれはこれらの兵士たちを早く帰国させるために、さまざまな手を尽くした。イランとの間に何も取引はなかった」と述べました。

 ところが、イギリスのマスコミはこれに疑問を抱いています。報道によりますと、「イギリス政府はお詫びの書簡をイラン側にひそかに渡した」とのことです。また、伝えられるところによりますと、「イギリス軍兵士の解放は、イラクに拘束されたイラン士官らの解放とかかわりがある」ということです。この問題が解決されるかどうかはイギリスとイランの今後の外交関係に影響を及ぼすことになると見られています。

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