中国外務省の秦剛報道官は29日北京での記者会見で、「アメリカ側が人民元為替レートの問題で中国側と意志疎通を強め、相互理解を深めていき、中国側に圧力を加えたり、脅威を与えたりしないよう中国側は望んでいる」と述べました。
報道によりますと、アメリカの二人の議員は、このほど人民元の為替レートの問題で中国を非難し、中国のやり方はアメリカ側に巨大な貿易赤字をもたらし、アメリカでは数百万もの失業者を出したとしていますが、これについて秦剛報道官は、「中国政府は人民元の為替レートの問題では、これまで独立自主と高度に責任を持つ姿勢で臨んでいる。中国は中国の経済と社会の発展という根本的利益を考慮し、世界と地域の金融安定という全局を考え、中国の国情に見合った為替政策と合理的な為替レートを選択してきた」と述べました。
秦剛報道官は、更に「アメリカ経済に存在する問題の責任を中国に押し付けることは不合理であり不公平でもある。中国政府は、これからも人民元の相場形成メカニズムの改革をゆるぎなく推し進め、その為替レートを合理的な水準に保っていく。これは中国の利益だけでなく、世界の利益にも見合うものだ」と述べました。
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