第2回「中東経済発展のための未来会議」(Enriching The Middle East's Economic Future Conference)が19日から21日にかけてカタールの首都ドーハで開かれました。
会議は湾岸地域の安全保障、中東地域におけるアジア諸国の役割、中東諸国の国際競争力などを主要議題とし、アジアの主要原油産出国と消費国は安全保障分野での対話とエネルギー・経済協力を発展させるよう提唱しました。
カタール企画委員会のハマド事務局長は「地域内の安全保障は防衛、軍事保護にかかわり、正しい戦略政策の制定も不可欠である。これは地域内の社会、経済、政治の健全で持続的な発展を確保する。我々の地域はここ数年、これまでにない巨額な収入を獲得し、競争力のある多角的経済発展と持続可能な開発のための大きな契機となった」と語りました。
日本の小池百合子首相補佐官は「湾岸地域は東アジア地域の最も重要な戦略的パートナーである。特に、エネルギー分野での結び付き強く、湾岸地域から東アジアと南アジアへはより多くのエネルギーが輸送されている。エネルギー貿易での相互依存関係は湾岸と東アジアの共通した利益を物語っている」と語りました。
インドのシンハ前外相は「湾岸地域の安全保障、社会安定とエネルギーの安全保障はアジア諸国にとって重要な意義がある。アジアの原油輸出国と輸入国はエネルギー安全保障に関し、長期的で効果的な対話メカニズムを構築するべきだ」と強調しました。
また、シンハ前外相は「アジアの大国は湾岸地域諸国と長期的な対話を維持するべきである。また、東アジアフォーラムを参考にして西アジアフォーラムを設置し、この地域の安全保障問題を協議し、解決案を模索するべきだ」と述べました。
中国はエネルギーの生産・消費大国としてここ数年、湾岸諸国と実り豊かな協力を行っています。
双方のエネルギー対話メカニズムはすでにスタートし、現段階で自由貿易協定をめぐり、協議を実施しています。
会議で前イラク駐在大使の劉向華女史は「我々は湾岸協力会議加盟国と共に、この地域の平和と安定を促進していく。また、エネルギーの安全保障のため、良好な政治環境を作り出すつもりだ。相互補完型のエネルギー協力を模索し、原油市場の安定を擁護したい」と述べました。 (ジョウ)
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