第1回ヨーロッパアジア経済フォーラムがこのほど、中国の西安で開かれ、関係諸国の政府、企業界、学界の代表はヨーロッパとアジアのエネルギー協力について討議、交流し、この地域におけるエネルギー協力を強化することが各側の共通認識になっています。
ここ数年、ヨーロッパとアジア地域内のエネルギー協力の強化に伴い、効果的な協力システムを設立を必要とする声が高まっています。イラン石油省のホセニアン次官は、国際と地域のエネルギー協力を強化することこそがエネルギー分野のチャレンジに対応する最も効果的な方法であると見ています。ホセニアン次官は、「現在、われわれはエネルギー面で様々なチャレンジに直面している。国際的地域的な協力を通してこそ、共通認識に達し、これらのチャレンジにうまく対応することができる」と述べました。
ヨーロッパとアジア地域は豊富なエネルギー資源と厖大な市場を持っています。現在、各国は多方面、多ルート、多方式でエネルギー協力を探っており、そのうち、この地域の企業界間のエネルギー協力は政府間協力の実施を推し進める大きな推進力となっています。これについて、ボアオアジアフォーラムの龍永図事務局長は、「企業が地域間のエネルギー協力に積極的に参加することはエネルギー協力が言葉から実際の行動へ転化するために重要な一環である。これから、このような企業間の協力を更に促す必要がある。その一方、政府からの支援も欠かしてはならない。この両面をいかにうまく結び付けるかは今後この地域でエネルギー協力を行っていくためには最も重要な部分になるだろう」と述べました。
中国石油化学工業グループはアジアで規模の大きいエネルギー化学工業会社で、ヨーロッパとアジアでは多くのエネルギー協力プロジェクトを行っています。このグループの牟書令副総裁は、「われわれは石油と天然ガスの探査開発分野で独特の理論的と技術的な長所を持っている。石油と石油化学プロジェクト分野で、プロジェクトの実行性研究を初め、技術諮問、設計、設備購入、プロジェクトの受注、管理サービスなど総合的な実力を備えている。これから、互恵共栄の原則の下で、石油と天然ガスの探査開発だけではなく、その輸送と供給、関係プロジェクト及び技術サービスなどの面で各国と協力していきたい」と話しました。
ウズベキスタンも中央アジアでの重要なエネルギー生産と輸出国です。ウズベキスタンの国営石油と天然ガス株式会社のマジトフ社長は、地域内各国企業間のエネルギー協力を拡大することに楽観視しています。マジトフ社長は、「ウズベキスタンは中央アジアの石油と天然ガスの生産分野で重要な地位を占めており、ヨーロッパとアジア地域のエネルギー協力に重要な影響力を持っている。地域内のほかの国との協力を通して、われわれの石油天然ガス製品の生産と輸出が促進されることを期待している」と語りました。
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