明日は中華民族にとって、最も重要な祝祭日、旧暦のお正月・春節にあたります。中国共産党中央、国務院は昨日（16日）、北京で春節を祝うイベントを行いました。胡錦濤国家主席、呉邦国委員長、温家宝首相など、党や国家の指導者らが各界の4000人余りの参加者と一堂に集まり、春節を祝いました。そこで、今日のこの時間はこの春節祝賀会の模様をお届けしましょう。

　新中国成立以来、中国の国家指導者が出席するこのイベントは毎年、恒例となっています。

　今年も例年と同様、会場の人民大会堂は、赤い提灯と綺麗なリボンで飾られ、祝賀ムードが漂っています。この祝賀会を主催した胡錦濤国家主席はまず、国内外の各界の人々に新年の挨拶を行いました。（録音効果入り）私は中国共産党中央、国務院を代表し、全国の各民族の人々、労働者、農民、知識人、幹部、解放軍、武装警察、公安警察の皆さんに、そして、各民主党派と商工業連合会、各民間団体など各界の人々に心から新年のお祝いを申し上げます。また、香港特別行政区とマカオ特別行政区の同胞、台湾の同胞、海外の華僑の人々にもお祝いを申し上げます。更にわが国の現代化建設に関心と支持を寄せてくださる国外の友人の皆様にも心からの感謝を申し上げます。

　また、温家宝首相も挨拶を行いました。「昨年、中国の経済社会は目覚しく発展しました。新しい年も、中国政府はゆとりのある社会の建設を進め、国民経済が順調に発展していくよう尽力してまいります。民生を重視し、保障、改善していくことを中国共産党は切に目指しています。それは、中国政府の基本的な義務でもあります。民生問題の解決のためにも経済建設に重点を置き、改革開放を推進してまいります。これまでのやり方にとらわれていてはいけないのです。

　温家宝首相は更に次のように続けました。「民生問題を解決するには、生産力を増強させなければなりません。科学的で、ゆとりある、平和的な発展を堅持してまいります。そして、社会財産を増加させ、民生の改善のためにしっかりとした基礎を築き上げたいと思います。このほか、社会主義市場経済の改革を堅持し、社会発展の要求に応じて、経済体制、政治体制、文化・スポーツ体制、社会体制の改革を推進してまいります。その上で、人民の民主権利と合法的な権益を保障し、社会の公平と正義を実現する必要があります。また、人民の意見に耳を傾け、教育、医療、就業、収入分配及び社会保障など現実的な問題を着実に解決しなければなりません。胡錦濤総書記を始めとする党中央の指導の下で、ゆとりのある社会主義近代国家の建設を目指して努力してまいります。 （翻訳：謝広宇）