中国とインドの経済貿易投資協力サミット及び最高経営責任者(CEO)フォーラムが23日、インドのムンバイで開かれました。インド訪問中の中国の胡錦涛国家主席はこのサミット及びフォーラムに出席した際、「両国の貿易協力は、双方に利益をもたらし、両国関係の基盤を強固にしていく」と述べました。今日のこの時間は、これについてお伝えします。
ムンバイはインドの「ビジネスの都」、「金融の都」と呼ばれ、インド西部の玄関とされています。今回の経済貿易投資協力サミット及び最高経営責任者(CEO)フォーラムは、中国商務省や中国貿易促進委員会、インドの商工省、商工連合会などの共催によるもので、両国の貿易協力の推進を主な議題としています。両国の政府関係者や商工界の要人など400人あまりが出席しました。
胡錦涛国家主席はサミット及びフォーラムで関係データを取り上げ、両国の貿易協力が双方に利益をもたらしたことを立証しました。
「今年の貿易額はすでに200億元を突破し、『2008年までに貿易額を200億元に増やす』という両国間の目標を前倒しで実現させることができた。中国はインドにとって二番目の貿易パートナーであり、インドは中国にとって、南アジア最大の貿易パートナーである。今年6月末現在、中国がインドで締結した経済技術に関する契約額は61億ドルに達しており、インドは、中国の海外にある工事を請け負う重要な市場の一つとなった。今や両国の投資は、電信、ソフト、医薬など新たな産業にも及んでいる。また、両国の石油会社が第三国で協力し合っていることは、企業協力に新しい形を作り出した」
胡錦涛国家主席は、また、「中印間の貿易協力は確実に両国に利益をもたらし、両国関係の基盤を強固にしている」と述べた上で、「両国は急成長期にあり、経済成長が最も速い大国である。両国は共に発展を加速させる歴史的なチャンスに恵まれている。中国は、インドを友人と見なし、インドの発展を歓迎している。中国とインドのそれぞれの発展は、双方の全面的協力の強化と、互いの利益獲得に得がたいチャンスを与えている」と語りました。
胡錦涛国家主席は、更に、両国はこの機を逃さず、協力を拡大し、両国の貿易協力をいっそう推し進めていくよう呼びかけ、五つの案を提出しました。
「第一に、貿易の多様化を推し進めること;第二に重点分野の協力を拡大すること;第三に、貿易投資環境を改善すること;第四に多国間及び第三国との協力を強化すること;第五に貿易自由化を積極的に検討すること」
さて、会議に出席したインドのナート商工相はこれをうけて、「二日前に、両国は投資貿易保護協定に調印した。これにより両国の投資の発展は新たなチャンスを得た。今回のサミット及びフォーラムは、中国とインドの貿易拡大とパートナー関係強化を世界に向け知らせた。中国の胡錦涛国家主席のインド訪問は中印関係の一里塚であるだけではなく、両国の経済発展の一里塚でもある」と強調しました。
インドのシン首相がかつて語ったように、中印両国に共に発展していく可能性をまだまだ十分に持っています。両国が平和的に付き合い、手を携えて協力を進め、共に努力していけば、21世紀はアジアの世紀となるでしょう。
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