EU・欧州連合のソラナ共通外交安全保障上級代表は5日、イラン核問題について、仮に交渉が失敗しても、対話のルートを閉鎖すべきではないとの考えを示しました。
同じ日、フランスとロシアも相次いで、交渉によってイランの核問題を解決する意向を示しました。
ソラナ上級代表は5日、イタリアのダレーマ外相と会談しました。席上、ダレーマ外相は「イタリアとイランは友好的な国で、イタリアは国際社会がイランに求めていることを受け入れるようイランを説得する」との考えを示しました。
スペインを訪問しているフランスのドストブラジ外相は5日マドリードで、「仮に国連がイランに制裁措置を実施しても、対話のルートを閉鎖しない。イランがウラン濃縮活動を停止するならば、交渉は再開できる」と話しました。
フランス外務省の報道官は5日、「イランがウラン濃縮活動を停止していないので、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、中国、それにロシアの6ヶ国は、イランの核問題を解決する法案を再び検討する」と述べました。
この他、ロシアのラブロフ外相はこの日、「アメリカがこのほど、イランに協力する国を制裁する法案を採択したことで、イランの核問題を一層複雑にした」と指摘しました。
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