ロシアのイワノフ安全保障会議書記は11日、イラン核問題でイランに対して武力を行使しないよう警告しました。一方、アメリカはイランと直接、対話や交渉を行うことを拒否しました。
この日、イワノフ安全保障会議書記はモスクワでメディアに向け、「イランに対して軍事行動を取ることはその地域、ないしその地域外の情勢にも大きな悪影響を与えるので、政治と外交のルートでイラン核問題を解決すべきだ」と述べました。その上で、国連安保理で意見を一致させることがイラン核問題を効果的に解決することにつながると主張しました。
一方、アメリカ国務省のマコーマック報道官はこの日、ワシントンで行われた記者会見で、「多くの国はアメリカがイランと直接に対話と交渉を行うべきだと指摘しているが、現在、イランとの意思疎通のルートは多くあり、相手にメッセージを伝えることができないことはないというのがアメリカの立場だ」と語りました。
別の報道によりますと、チェコを訪問中のサウジアラビアのファイサル外相はこの日、チェコのスヴォボダ外相と会談を行い、双方は、イラン核問題に慎重に対応すべきだとの見解で意見が一致しました。
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