中国、日本、韓国の三つの経済体の間のますます緊密化する経済協力によって汎黄海経済圏がアジアの経済発展で無視できない重要な力になってきている。このほど山東省日照市で開かれた第6回汎黄海中日韓経済技術交流会議で3カ国の代表は協力・ウィンウィン(共に勝者となる)に大きな自信を示した。
今回の会議は新たな地域経済協力のチャンスをとらえ、汎黄海地区で3カ国の経済・貿易、科学技術、教育、人材などの交流と協力を促進することを目的にしている。日韓両国から230人余りが参加した。
地理的に近く、産業構造と市場需要の補完性が強いことが中日韓3カ国の協力の強みになっている。世界的経済配置からみて、日本の九州には製造業の高いレベルの技術があり、半導体、バイオ、環境・リサイクルの技術研究が活発である。韓国の環黄海地区には半導体や自動車の生産技術、人材が大量に集積し、特に情報産業の関連技術の蓄積が豊富である。中国の汎黄海地区は家電、鉄鋼などの世界的生産拠点となり、ソフトウエアなどのハイテクも急速に発展している。
中日韓は01年3月に日本で第1回交流会議を開いた。3カ国は互いに重要な貿易パートナーで、人的交流が盛んで、協力の良好な基礎があり、会議は徐々に効率的、実務的なものになってきている。
現在、中国の東部沿海部は日韓からの投資が盛んで、日照市をみても、韓国の現代自動車、大宇セメント、日本の丸紅の大型プロジェクトが実施されており、同市と韓国、日本との貿易額は10億ドルを超えている。
|