8月の新疆ウイグル自治区は、果物の収穫シーズンです。新疆の中心地であるウルムチ市では、建築に関する「第9回中国西部国際建築装飾博覧会」が行われています。同時に、自動車、バイク、工事機械や部品の輸出入商談会も開かれています。

　2006年8月8日午前、ウルムチ市華凌国際博覧センター前では、太鼓の音や音楽でにぎやかに鳴り響いています。そして、色とりどりの旗が掲げられ、風に靡いています。ここでは、第9回中国西部国際建築装飾博覧会と第1回中国国際自動車、バイク、工事機械と部品輸出入商談会の開幕式が行われました。

　1998年から始まった国際装飾博覧会は、今年で9回目を迎えていますが、すでに新疆と世界を結ぶ窓口になっています。この博覧会を通じて、外国資本が関心を寄せ、中国の対外開放が拡大されています。8回目は、ロシア、ガザフスタンなど、新疆と隣り合う国々だけでなく、アメリカ、カナダ、日本、韓国などの国や地域からの4000社が出展しました。見学の人数も延べ50万人を超え、取引額は307億元、日本円して5605億円に達しました。

　今回の建築装飾博覧会には、合わせて800余りの展示ブースが設けられ、国内外で新たに開発された環境保護、省エネ、健康を主とした内容の建築材料を全面的に展示されると同時に、ハイレベルのフォーラムや展覧会も開催します。今回の博覧会には、中央アジア諸国の駐中国大使館の高官、建築、貿易などの業界の人々が参加しました。キルギス商業貿易委員会上海代表事務所のコオンシベク・イマシ氏は、「博覧会は中国と中央アジアや西アジア諸国、それに周辺諸国間に新しい架け橋をかけた」と述べました。

　イマシ氏は、「私は、数回の建築装飾博覧会に参加したことがある。去年も来たが、去年と比べて、今年参加している人は多く企業家である。彼らはいずれも協力目的に参加したものだろう。今年は自動車部品展覧会が新たに開催されるので、協力の範囲とチャンスも広くなった。これまでの展覧会では観光に関するものが多かったのに対して、現在はビジネスシャンスをさらに重視しているという感じがする。一方、現在のキルギスは経済が絶えず成長しており、人々の商業協力意識も絶えず強まっている。キルギスも中国の投資を望んでいる」と述べました。

　今回の自動車部品展覧会は中国北西部で初めての自動車、オートバイ、建設機械と部品業の展覧会です。展覧会では展示ブースが300あまり設置され、中国のメーカー約200社、自動車部品販売店約300社が参加しました。また、カザフスタン、キルギス、タジキスタンなどの政府機関や外国貿易会社32社も展覧会に参加しました。

　全国工商連合会自動車オートバイ部品商会の霍義光会長は、「今回展覧会は非常に大きな意義を持っている」と述べました。「ここ数年、自動車部品、特にその輸出は大きな発展を遂げた。新疆は多くの国と国境を接しているので、地理的な優位性を持っている。これらの国は中国の自動車と部品に対する需要も大きい。今回、このような交易会を行うことはこれらの国に歓迎されている。この活動を通じて、輸出のプラットフォームを構築し、わが国の中小企業の海外進出に便宜を提供する。」と述べました。

　新疆は中国の西玄関にあたり、8つの国と国境を接しています。歴史上、内陸と中央アジア諸国との経済文化交流を促す面で大きな役割を果たしました。国際建築装飾博覧会と自動車部品商談会は、このような優れた立地条件を生かし、国内企業と中央アジアの連携を強化することにチャンスを提供しています。中国第一自動車のブースで出展している張建国さんは、「今回出展する目的は、国境貿易を考察し、新疆の情況を把握することである。中央アジア8カ国は自動車部品の面で大きな市場がある。私たちは今後ここで第一自動車のブランドを宣伝していきたい」と語りました。